不器用なのはお互い様。 ページ26
□神坂麗子(もけ様宅)
学園にて知り合った。言い方の強い麗子に、当初は「嫌われているのでは…」と不安になった梓だが、後にそれは違うと判り、２人の関係は発展していく。最初は麗子の発言の真意を汲み取れなかった梓も、次第に麗子が梓の事を想って言ってくれている言葉の一つ一つを汲み取れるようになり、その優しい言葉にヒントを得る事も増えていく様だ。
梓は人を信じる心が人一倍あるのに対し、麗子は人を信じるのが少し苦手である。その為、梓に対し尊敬の意を示してくれる事も。反対に梓も、さり気なく人の心を支えようと言葉を掛けられる麗子の優しさに、尊敬と同時に有難さを感じている。大人っぽい、互いを尊重する関係性と言えよう。
梓には大好きな兄妹が、麗子には尊敬する姉がいる。その為、２人で互いの家族について話をする事もある様だ。そんな２人を見て、周囲は驚きの表情を浮かべるかもしれない。きっと、２人にしか判らないモノがあるのだろう。穏やかに会話を続ける２人の間には、確かに友情が芽生えている。
「…ぁ…え、えっと…は、初め、まして…っ！えと、その、こ、古倉梓と、申します…！……へ、と、取って食う…！？……あ、な、成程…そういう意味、なのですね…！」
「神坂さん…！…あ、あの、い、いつも、有難い御言葉を、あ、有難う御座います…っ！……え、"謎の期待"…？……は、はいっ…！謎の期待…は、し、しないように努めます…っ！」
「み、神坂さんにも、ご、ごきょうだいがいらっしゃるのですか…！？……成程、御姉様が、いらっしゃるのですね。…！……は、はいっ、はい、勿論…！ぼ、僕も、その…み、神坂さんと御姉様の話を、き、聞きたいです…っ！」
君の一言が、僕の勇気に変わる。→←輝く君は、僕の光なんだよ。
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