始めようか、僕等の天体観測。 ページ24
□天つ空よすが(ゆの様宅)
学園にて知り合い、仲良くなった。男女問わずスキンシップの激しいよすがに初めは驚き顔を赤面させたものの、次第にそれも友情の証と感じられる程になる。只、余りに行き過ぎたスキンシップになった場合は、周りから守られる事もしばしば。その度に、梓は己の身長と弱さに不満を感じ、牛乳を大量に摂取するとか何とか。基本は頭を撫でられる等で済んでいる。
最初はよすがから話し掛けて来ていた。梓とよすがは、友人の死を悲しむ点は同じであろうと、若干よすがの方が切り替えが早い。その為、梓に次へ前を向いて進むよう声を掛け、支えてくれる場面も多々見られる。お通夜状態になりそうな中、明るく喋るよすがに、梓は何度も助けられている。反対によすがも、「生きて欲しい」と言った言葉や、皆を何とか救いたいと思いを行動で示す梓を見て、その存在に助けられている様だ。２人の関係は、当たり前だが当たり前では無い、ごく普通の青春男子高校生と言えるだろう。
よすがは超高校級の天文学部部長。その為、梓が星等の天文に関する事をよすがに聞く事も多い。その膨大な知識量には、敬服の意を表する様だ。よすがも、梓の天文の着眼点のマイナーさに時に驚く様。然し、矢張り天文学部部長として、頼れる姿も見せてくれている。
当たり前の友人関係というのを思い出させてくれる２人である。
「…ぁ、ぼ、僕、ですか…？…あの、えっと…その、…こ、古倉梓と、申します…っ！…な、成程…天つ空さんは、て、天文学部…？の、部長さんなのですね…！凄いです…！」
「……あ、あの…天つ空、さん…。え、えと、その、こ、この天体について…お、教えて…頂きたくて…。…成程、この星は、［DEN 0255-477］…と、言うのですね…！流石、天つ空さんは、とっても物知りです…っ！」
「僕は…その、天つ空さんにも、生きていて欲しいって、お、思います…。だ、だって、こんなに明るくて、こ、コロシアイ生活でも、その、沢山の人を、笑顔にして下さっている…の、ですから…。…だから…モノクマ２世には、絶対、こ、殺させやしません…っ！」
「………天つ空さん…あの、その…矢っ張り、ぼ、僕は、背が低いですよね…。…うぅ、身長が欲しい…。……そうですね…と、取り敢えず、牛乳を…」
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