希望ｖｓ絶望 (ページ20)

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理想は高く、期待は低く。ページ20

□或瀬寧音(青色の朔様宅)

学園にて知り合い、仲良くなった。元は寧音の方から気になった故に話し掛けた事が切っ掛けだが、何処と無く雰囲気の似ている２人が仲良くなるのに、そう時間は掛からなかった。

甘い物に釣られがちな梓だが、それを呆れて止めるのは寧音の役目。梓は甘い物の事となると思考回路が飛びがちかつ食い付きがちの為、良い抑止役となってくれているだろう。甘い物が高いところにあり、それを取ろうとぴょんぴょん飛び跳ねる梓を諦める様諭すのも寧音の役目。

警戒心がある訳では無いが、初めは人見知りの梓も、寧音のオーラや雰囲気ならば、安心して関わっていけるだろう。超高校級の何でも屋として、色んな人の手伝いをし貢献する寧音を見て、心から尊敬している。

「…あ、ぼ、僕、ですか…っ？えっと、古倉梓、です。…或瀬、寧音さん…よ、宜しく御願い致します…っ！…そんなに畏まらなくて良い…？そ、そうですか…？…有難う御座います…っ」

「或瀬さんは、凄いですね…。…何故か、ですか…？…だ、だって…い、色んな困っている人を、その、御手伝いして、あげてるじゃ、ないですか…。そ、それって、なかなか出来ない事、だと、思うんです…。だ、だから、尊敬、してます…っ！」

「…っ！と、届か、ない…！…あ、或瀬、さん…。…え、『諦めろ』…。で、でも、あれ、げ、限定のお菓子、なんですよ…！…学園を出たら、幾らでも食べられる…。……そうですよね。学園から出たら、幾らでも食べられます、よね…！…矢っ張り、或瀬さんは凄いです…！ぼ、僕も、見習って、いかないと…！」