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story41 ページ42

それから話し合いは纏まり、放課後になった。



「運営委員会があるから、生徒会室に行くよ」


そう長太郎に言われて、2人でやってきた生徒会室。

否、完全に跡部の城だ。



「息がつまるね」


ボソリと、落とされる声に小さく頷いた。

激しく同感。

他のクラスでは基本的にクラス委員が学園祭運営委員をやっているようで、つまり内申目当てのガリ勉が多いのだ。

眼鏡、めがね、メガネ。

どこを向いても映り込む透明な壁。

そしてその中で異色のオーラを放つのが真ん中に君臨する王様。



「ではこれから運営委員会を始める」


堂々とした姿勢に凛とした声。

私に絡んでいる時との差がすさまじい。


これが本来の、跡部景吾。

氷帝学園の王様。


その姿は腹立たしいほど様になっていて、思わず目を逸らした。


そういえば、目が合わなかった。

1秒たりとも視線が混じらなかった。

まぁ、どうでもいいのだけれど。

そんなことを気にすること自体が馬鹿馬鹿しい。






「次、2年C組」


2年C組、私のクラスだ。

どうやらぼーっとしていたようで、何も聞いていなかった。


「はい。
2年C組は仮装カフェをやります」



どうしたものか、と考える前に、長太郎が立つ上がった。


なんだか今日は長太郎に助けられてばかりの気がする。



「長太郎、ありがとう」


再び椅子に座った長太郎に小さくお礼を言う。


「ぼーっとしちゃだめだよ」


すると長太郎はふっと優しい笑みを浮かべた。




.

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SHINO(プロフ) - 菫-sumire-さん» ありがとうございます。こんな私に憧れる要素があるか、わかりませんが、ありがたいです。本当に未熟で、読みにくい部分もあるかと思いますが、皆様に納得していただけるように頑張りたいと思います。とても温かいコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 梅田さん» ありがとうございます。キャラの特徴や性格は私なりに研究していたつもりです。なのでそう言っていただけると本当に嬉しいです。氷帝にとって跡部さんは絶対的な存在だと思うのでそれを表現できていてよかったです。素敵なコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
菫-sumire-(プロフ) - SHINOさんの小説、影から読ませていただいておりました。憧れるところなんて正直言い切れません.....他のどの作品も楽しみにしています。 (2016年2月7日 12時) (レス) id: dbfe85220f (このIDを非表示/違反報告)
梅田(プロフ) - それぞれのキャラの特徴を良く捉えた上での跡部至上主義な発言がとても好きです。とりあえずの完結、おめでとうございます。続編も楽しみにしてます。SHINOさんの作品ですから、SHINOさんのペースで進めてください。一ファンとして影ながら応援しております。 (2016年2月7日 11時) (レス) id: 78d0f2e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - ゆっきーさん» 返事がおくれてすみません!続きを楽しみにしていただけるのは、作者として本当に嬉しいです。ワクワクドキドキしていただける展開にしていきますので、よろしくお願いします。素敵なコメントをありがとうございました。がんばります! (2016年1月25日 22時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHINO | 作成日時:2014年7月26日 13時

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