story38 ページ39
よろしく、という言葉を交わした私たちは共に席に着いた。
すると彼女は私の前の席のようで、どうやら会話は終わってなかったらしい。
後ろを向いて笑う、彼女がいたから。
「咲間さんとずっと話してみたかったんだ。
昨日はびっくりして話せなかったけど。
みんな話したがってると思うよ」
そう言われて、ちらりと周りを見れば何人かと目が合い、すぐに目をそらされた。
私と話したい?
嫌われ者の咲間の私と?
「どうして?」
「えっとね、気分を悪くしちゃったら申し訳ないんだけど、咲間の家の貴方と関わるのは許されないって言う暗黙の了解があった。
でも本当はみんな話したがってたんだ。
咲間だなんだって貴方を嫌ってるのは本当に一部なんだよ。
咲間さん、美人だし。
でもやっぱり財閥のこととかあって、話すことはできなかった。
でも、そんな時跡部さんが咲間さんを庇った。
これが氷帝にとって、どれだけ大きなことか」
ねぇ、どうして。
「氷帝で、跡部さんは絶対だから」
どうして。
「“咲間”という貴方のレッテルはもう消えたんだよ」
目の前にいない今も、私を揺らすの。
なんでいつも、いつも。
貴方は私を助けるの。
私に人の温度を教えてくれるの。
強い気持ちを与えるの。
好きなんて、嘘のくせに。
跡部財閥のためのくせに。
私なんて、ただの駒のくせに。
どうして。
どうして。
こんなにも泣きたくなるの。
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SHINO(プロフ) - 菫-sumire-さん» ありがとうございます。こんな私に憧れる要素があるか、わかりませんが、ありがたいです。本当に未熟で、読みにくい部分もあるかと思いますが、皆様に納得していただけるように頑張りたいと思います。とても温かいコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 梅田さん» ありがとうございます。キャラの特徴や性格は私なりに研究していたつもりです。なのでそう言っていただけると本当に嬉しいです。氷帝にとって跡部さんは絶対的な存在だと思うのでそれを表現できていてよかったです。素敵なコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
菫-sumire-(プロフ) - SHINOさんの小説、影から読ませていただいておりました。憧れるところなんて正直言い切れません.....他のどの作品も楽しみにしています。 (2016年2月7日 12時) (レス) id: dbfe85220f (このIDを非表示/違反報告)
梅田(プロフ) - それぞれのキャラの特徴を良く捉えた上での跡部至上主義な発言がとても好きです。とりあえずの完結、おめでとうございます。続編も楽しみにしてます。SHINOさんの作品ですから、SHINOさんのペースで進めてください。一ファンとして影ながら応援しております。 (2016年2月7日 11時) (レス) id: 78d0f2e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - ゆっきーさん» 返事がおくれてすみません!続きを楽しみにしていただけるのは、作者として本当に嬉しいです。ワクワクドキドキしていただける展開にしていきますので、よろしくお願いします。素敵なコメントをありがとうございました。がんばります! (2016年1月25日 22時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:SHINO | 作成日時:2014年7月26日 13時