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story1 ページ2

蝉の声は消え、秋の訪れを知らせる風。




「……」



また、だ。


上履きの中に光る、尖ったそれ。

つまり、画鋲。



私は慣れた光景に無表情のまま、床に中身をぶちまけた。




__________くだらない。







「うわぁ。やっぱり効かねぇか。
さすが“冷血ロボット”」




“冷血ロボット”

そう呼ばれることに慣れたのは、いつからだったか。


初めの頃は、ロボットには血なんか通ってないと密かに思っていたが、今の私にはどうでもいいとしか思えない。



私が咲間の家の子だから。

仕方がないのだ。


恨まれて当然。


悲しみすら感じない。



いや、私には感情なんてもの存在しないんだ。


昔から、感情を消せ。

弱さを見せるな。


そう言われ続けてきた。


それにすっかり慣れてしまった私は、もう手遅れだろう。



元には戻れない。




「おい冷血ロボット。
お前の父親、またライバル会社蹴落としたんだって?」




私の父親は、IT会社の社長。


自分が上にいく為なら誰であろうと平気で蹴落とす。

それも、汚いやり口で。



日本のIT企業は咲間に支えられているわけで、誰も口出しできない。


だから、こうして娘の私が狙われる。

はじめは誰も近づかなかったけど、私が感情を持たないと悟ったのか、こうして嫌がらせをしてくる。

文句があれば父に言えばいいのに。


ほんと、腰抜けばかり。



くだらない。

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SHINO(プロフ) - 菫-sumire-さん» ありがとうございます。こんな私に憧れる要素があるか、わかりませんが、ありがたいです。本当に未熟で、読みにくい部分もあるかと思いますが、皆様に納得していただけるように頑張りたいと思います。とても温かいコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 梅田さん» ありがとうございます。キャラの特徴や性格は私なりに研究していたつもりです。なのでそう言っていただけると本当に嬉しいです。氷帝にとって跡部さんは絶対的な存在だと思うのでそれを表現できていてよかったです。素敵なコメントをありがとうございました。 (2016年2月7日 13時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
菫-sumire-(プロフ) - SHINOさんの小説、影から読ませていただいておりました。憧れるところなんて正直言い切れません.....他のどの作品も楽しみにしています。 (2016年2月7日 12時) (レス) id: dbfe85220f (このIDを非表示/違反報告)
梅田(プロフ) - それぞれのキャラの特徴を良く捉えた上での跡部至上主義な発言がとても好きです。とりあえずの完結、おめでとうございます。続編も楽しみにしてます。SHINOさんの作品ですから、SHINOさんのペースで進めてください。一ファンとして影ながら応援しております。 (2016年2月7日 11時) (レス) id: 78d0f2e1a4 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - ゆっきーさん» 返事がおくれてすみません!続きを楽しみにしていただけるのは、作者として本当に嬉しいです。ワクワクドキドキしていただける展開にしていきますので、よろしくお願いします。素敵なコメントをありがとうございました。がんばります! (2016年1月25日 22時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHINO | 作成日時:2014年7月26日 13時

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