検索窓
今日:15 hit、昨日:23 hit、合計:282,488 hit

邪道ヒロイン30 ページ32

「丁重にお断りさせていただきます」




マネージャーについて説明された私は軽く頭を下げた。

ごめんね、大魔王。

貴方の気持ちに答えることはできない。




「「は?」」



口をぽかんと開けて驚くイケメン軍団。

マネージャーって事は何かの部活の集団なのだろう。




「ありえねぇ!テニス部のマネになれんだぜ!?」



トマト君が声を荒げる。

テニス部……、ああ黄色いボールのやつか。

そういえばいつも校長がテニス部がどうとか言ってたなぁ。




「いや、そんな面倒な仕事やるわけないじゃん」




思わず突っ込む。

自意識過剰だね。と突っ込もうと思ったけど、優しい私は言わなかった。

それに、これだけイケメンなら、だいたい話は見える。


イケメン集団……テニス部のマネージャーなら誰でもやりたいと思うよね、うんうん。


でもそんなんのマネージャーになったら死亡確定だ。

女子に殺される。





「お前さん、変わっとるのぅ」


「いえ、正常だと思います」




私の顎を掴んでクイッと引き上げる白髪君。

思わず敬語になったのはあまりにも距離が近いからだ。



あのね、近いんだよ。


こりゃ相当女慣れしてるな。






「仁王君。無礼ですよ」




そう言って引き離してくれたのは、眼鏡さんだった。

いいとこあるじゃないか!


すっかりテンションの上がった私はばしばしと隣にいたトマト君の背中を叩いた。




「いってぇ!何すんだよぃ!」



鋭い目つきで睨みつけてくるトマト君。

危機を感じた私は瞬時に後ろに退いた。








それがいけなかったんだろう。

後ろに誰がいるかなんて考えていなかったから。

邪道ヒロイン31→←邪道ヒロイン29



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (336 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
302人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ナツ - 面白い、面白い、面白い、面白いぃィィィィ!読んでる途中だけどついコメントしちゃいました。 (2021年2月14日 20時) (レス) id: c58bd08887 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - 夢主が羨ましいですな…。ゆっきーに受け止められるとか…。 (2015年1月21日 18時) (レス) id: 13030ae857 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 菜月夜さん» すみませんんん!!山田って苗字私は好きです!修正します! (2015年1月15日 21時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
菜月夜 - あの…私の名字、山田なんです…ダサイはひどいよぉぉ←でもこの作品大好きでふファイト!…でもダサいは酷いよ← (2015年1月15日 18時) (レス) id: 3c42b54fb5 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 茉莉さん» 面白いだなんてっ!ありがとうございます!ふ、ファン!?恐れ多いです、ほんと。けれどとても嬉しいです。ずっとそう思っていただけるよう、精一杯努めさせていただきます!コメントありがとうございました! (2014年12月31日 0時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:SHINO | 作成日時:2014年6月27日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。