邪道ヒロイン12 ページ13
さすがに虚しくなった私は、駄菓子屋へと、再び歩みを進めた。
「じーちゃーん。
来てあげたよー!」
スパーンッと立て付けの悪い戸を開いた私は、中に入るなり、じぃちゃんに詰め寄った。
「だから、わしは女じゃと言うとるがな」
呆れたように首を振る高齢者。
禿げた頭。一人称の“わし”。
うん、どこからどう見ても男だ。
「それより、じぃちゃん!
ガム!ガム!当たった!」
「あい?なんだって?」
「がーむ!ガムだよ!」
ちっ、こういう時だけ耳遠い振りしやがって。
「わしゃ、今日は耳の調子が悪くてのぅ。
ガムは明日あげるわぁ」
「聞こえてるじゃん」
いややわぁ。
このクソジジイ。
鼻にそうめん突っ込んであげようかね〜。
「今日は腰が痛くてのぅ」
「立ってますやん!」
もうやだ、このハゲ!
変な関西弁でてきちゃったし!
「今日は閉店じゃけんのぅ」
「交換するだけだよね」
「……」
「何故黙る!」
さすがのAちゃんも、疲れちゃったよ。
全くこのじぃちゃんは……。
「わしは女じゃ」
「うん、わかった。
だから早く交換しろよ」
掌をずいっと出し、交換を急かす。
「が、ガムは売り切れじゃ」
「そこに沢山あるよね」
「チッ」
し、舌打ちしたよ、このじぃさん!
なんだよ、意味わかんねぇよ!
_______________
ええ、邪道というよりキチガイだろ、と言う声をいただいたので、ツッコミに回してみました笑
もういっそのこと、「キチガイヒロイン伝説」
にしようかな。www
302人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナツ - 面白い、面白い、面白い、面白いぃィィィィ!読んでる途中だけどついコメントしちゃいました。 (2021年2月14日 20時) (レス) id: c58bd08887 (このIDを非表示/違反報告)
茉莉 - 夢主が羨ましいですな…。ゆっきーに受け止められるとか…。 (2015年1月21日 18時) (レス) id: 13030ae857 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 菜月夜さん» すみませんんん!!山田って苗字私は好きです!修正します! (2015年1月15日 21時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
菜月夜 - あの…私の名字、山田なんです…ダサイはひどいよぉぉ←でもこの作品大好きでふファイト!…でもダサいは酷いよ← (2015年1月15日 18時) (レス) id: 3c42b54fb5 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 茉莉さん» 面白いだなんてっ!ありがとうございます!ふ、ファン!?恐れ多いです、ほんと。けれどとても嬉しいです。ずっとそう思っていただけるよう、精一杯努めさせていただきます!コメントありがとうございました! (2014年12月31日 0時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:SHINO | 作成日時:2014年6月27日 19時