This CRAZY loVe 2

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『ごめんね。
　渉にAさんにも謝っておけって言われたよ。』



………覚えてなさそう？



「二日酔いとか大丈夫なの？」



『ちょっとだけ……。
　気付いたらソファで寝ててさ、そっからベッドで寝ようとしたら気持ち悪くて寝れなくて。
　トイレとベッドの往復だよね。笑』


「えぇ？！
　大丈夫？！」


『だいぶ楽になったから昼飯になにか汁物だけでも食べたくてさ。』



そう言って藤ヶ谷くんは豚汁を手に取った



『Aさんカフェオレのホットでいいの？』


「うん。
　ありがと。」



この感じからしてきっと覚えていない


だってこんなにいつもと変わらない


私はホッとした反面

心のどこかで寂しさを感じてしまい……

そう感じた自分に驚いた



私は藤ヶ谷くんに覚えててもらいたかったの？



それはそれで困るんじゃないの？



私は………どうしたかったの？



答えが見つからず考え込んでしまっていた



『……Aさん？』



「あ。ごめん。」

名前を呼ばれていることに気付いていなかった


『はい、カフェオレ。
　熱いから気を付けて？』


そう言われてカップを差し出された


「ありがと。」



カップを受け取ると並んでコンビニを出た




結局、藤ヶ谷くんには何も聞くこともできず……

あのキスはなんだったのか
そもそも覚えているのか

どちらの答えもわからないままだった


だから


藤ヶ谷くんはきっと酔ったらキス魔になるんだ


たまたま近くにいたからなんだ


あれは事故だった



と思うようにした





だけど………




気になって考えれば考えるほど


あの時の光景が蘇ってしまい




ドキ ドキして






頭から離れなくなってしまっていた




私は藤ヶ谷くんにトキメキを覚えてしまったようだ




これは…………






恋？





………違う





きっと、違うはず






そう思いながらそっと自分の唇に触れた………

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