This CRAZY loVe 2

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藤ヶ谷くんに腕枕をされて2人で横になっていた


『……今日、泊まってく？』


「………うん。
　そうしよっかな。」


ちょっと迷ってそう答えると
すごく嬉しそうな顔で笑って


『やった♪』

そう言ってぎゅーっと強く私を抱きしめた


「今日はやけに甘えん坊ですね。」


『え？
　そんなこと……あるよ？笑。』


なんてお茶目なことを言うから思わず吹き出してしまう



「かーわいっ。」


ほっぺたをプニッとつまんでみた


するとそのまま藤ヶ谷くんが体勢をくるりと変えて
私に覆い被さるかのような形になった


『ね、Aさん。
　もう1回♡』


囁くようにそう言われて


藤ヶ谷くんを見上げながら今度は反対側のほっぺたをプニッとつまんだ


『ふはっ！
　ちーがーう！』


私の手をゆっくり取りながら彼は笑った


え？
間違った？


私の耳にそっと口を近づけて
『もう1回、シヨ？』
そう囁いた


私がその言葉の意味を理解するよりも前に
彼の唇が私の唇を覆い
舌が侵入してきた


『今日は1秒足りとも離れない。』


と言った彼の言葉が頭をよぎった




私も……




今日はずっと離れたくない




彼を見上げ、彼の背中に手を回し
彼に応えようと舌を絡ませた





藤ヶ谷くん越しに見る天井に月明かりが揺らめいていた


この景色を見るのももう最後


全てを目に、脳に焼き付けておきたかった




長い前髪の間からチラリと覗く私を見る目


笑うと片方だけ上がる唇


私を優しくなぞるキレイな指


首元のホクロ




……全部忘れない





藤ヶ谷くんありがとう

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