This CRAZY loVe 2

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藤ヶ谷くんが眠ってる間に飲み会はお開きになった



『おーい。
　太輔！
　帰るぞ？』

横尾くんが声をかけて起こそうとする



『んー…………。』


眠そうな声を出して薄らと目を開けた藤ヶ谷くん


……まだ眠そう


『立てるかー？』

北山くんも手伝って立ち上がらせようとする


『おっつ……！！』


フラついて危ないので慌てて支えに入った北山くん


『ガヤさんがこんなんなるなんて珍しいねー。』


そう言う二階堂くんに

『いや、お前のせいだろ。』

と玉森くんが鋭く突っ込んだ


「私、車だから送ろうか？」


『Aちゃんいい？
　ごめんね。』

『ごめんねー。
　俺も付き添うから。』

北山くんと横尾くんに謝られる

この2人はいつもみんなのお兄さんみたいな感じ



藤ヶ谷くんもいつもはお兄さん組なのに……ね


「ちょっと車まわしてくるね！」




駐車場から車を回してくると北山くんと横尾くんに支えられた藤ヶ谷くんが公園の入り口に立っていた

後部座席に横尾くんと藤ヶ谷くんが乗り込む


「今日は千賀くんは大丈夫？」


窓を開けて千賀くんに声をかける


『今日は俺は大丈夫だよ！
　ガヤさんよろしくね。』


「はーい。
　じゃぁみんなお疲れさまでした！」


『じゃ、藤ヶ谷よろしくー！』


そう言って北山くんは大きく手を振った



横尾くんに道案内をしてもらいながら藤ヶ谷くんのおうちに向かった


ルームミラーをチラッと見ると

横尾くんの肩にもたれて眉間に皺を寄せている藤ヶ谷くんが見えた




………しんどそう




『あ。そこの見えるアパートだから。』



そう言われてふと見ると
3階建てのアパートが見えた



『ほんとはダメなんだけど……
　8番の駐車場が今空いてるらしいから停めてくれる？』


横尾くんはよく知ってるらしく私にテキパキと指示を出してくれる


『ちょっと太輔連れてくの手伝ってくれる？』


「あ、うん！」


そう言われて車のドアを開けて藤ヶ谷くんを引っ張り出すのを手伝う


横尾くんが藤ヶ谷くんの肩を貸して支えて歩く


『太輔、鍵。
　Aさんに渡して。』

そう言われて藤ヶ谷くんはゴソゴソとポケットを探して鍵を私に差し出した


慌てて受け取ってオートロックを開ける


エレベーターはないらしい



『3階だから。』


横尾くんにそう言われて私は2人の後ろをついて歩いた

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