This CRAZY loVe 2

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ついに26日になってしまった

嬉しいような寂しいような
両方の感情が入り混じった朝だった


そんな私の気持ちを知るはずもないかずくんは
相変わらず忙しそうに出勤していった



私も出勤しなくちゃ




この日はお祭りだと言うこともあり業務は暇な方だった




夕方になると浴衣を着た女の子たちがチラホラ



「かわいー。」
思わず声に出ていた


『今日はね、うちの唯ちゃんも浴衣を着てお出かけなんだって。』


「いいですね！」


かわいいんだろうなー


『俺あの子の浴衣がいい。』


そう言いながら北山くんが入ってきた
北山くんの目線の先には白地に紫色の花の模様の子がいた

髪もふんわり巻いてて女の子っぽい感じ


「あ。確かにかわいい。
　私はあっちの子が好みだなぁ。」


黒地に白と灰の色で幾何学模様が入っていた
白っぽい帯でお洒落な帯留めもしてて……
大人お洒落な感じ


「……かわいいな。」


『確かに大人のおねーさんって感じでいいかも。』

北山くんもノッテきてくれた


2人で浴衣女子を見ながらキャッキャしていたら……


『お疲れさまでーす。
　お先に失礼します。』


もう16:30になっていたようで早番の藤ヶ谷くんが上がっていった


『お疲れーっす。』


「お疲れさまです。」


ちょっぴり小走りで出て行く藤ヶ谷くんの後ろ姿に声をかけた


私はあと30分仕事で……
その後一旦家に帰ってから藤ヶ谷くんのお家に行く約束だ


『はは。
　あいつ、急いでんなー。
　よっぽどの用事があるんだろうな。』

北山くんがそう言って笑った

「藤ヶ谷くんのこと？」

もしかしてバレてる？ってちょっとドキッとした


『そうそう。
　ほんとはさ、今日俺が早番のシフトだったんだけど。
　どーしても変わってくれってシフト作成の時に頭下げてくるからさ。
　あいつがそこまでするの珍しいから変わってやったの。』


「へー。
　そうなんだ。」

私の知らなかった裏事情

急ぐ理由が私だと知らない北山くんがコッソリ教えてくれた

私のために北山くんに頭を下げたの？って思うとまた1つ愛おしく感じた


危うく口元が緩みそうになるのを必死で耐えた


早くそんな藤ヶ谷くんの元に飛んで行きたい

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