#152 ページ22
そう言えばるぅとどこ行ってたのかな。
「ねぇ、私から離れてどこにいたの?」
「あ、そうでした!」
そう言うとるぅとは服のポケットからあるものを取り出した。
プラスチック製の小さな入れ物におもちゃの指輪。
「おもちゃですけど頑張って取ったんです」
そう言って開けて私の右手をとり右の薬指にはめた。
「左手の薬指には出来ませんからね……さっきもつい彼女とか言って……すみません」
それでも、十分るぅとの想いは伝わってくる。
「僕を選んでくれたら、左の薬指にAさんに似合う指輪をあげたいです」
遠回しではあるがこれは私と結婚したいって意味だろう。
るぅとは私の左手をとって薬指に優しくキスをしてきた。
「僕は貴女のことしか目に入りません、好きです」
私以外は恋愛対象にならない。
そう言ってるに等しい言葉だ。
「肉弾戦はまだまだなのでちょっと頼りないかもですけど」
さっきの真剣な眼差しと今向けれられた笑顔にドキッとした。
これが世にいうギャップというものなのだろうか?
「さ、そろそろ行きましょう!」
私にさり気なく手を差し出す。
その自然な仕草にも今はドキドキとしている。
私はそっと手を握る。
もしかしたら私は気づいてなかっただけで。
『あの人』が好きだったんじゃないだろうか?
そう気づくまであとーーーーーー。
34人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉愛 - このお話大好きです!新作頑張ってください。個人的には配信者×リスナーの溺愛系がいいです! (2023年3月26日 22時) (レス) @page16 id: 82de87cfd6 (このIDを非表示/違反報告)
夏那子 - お話の方にも書かせていただきましたが新作なぜかURLが貼れないのでタイトルか夏那子で検索してください!お手数おかけします (2022年12月18日 14時) (レス) id: abb4499b78 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 新作頑張ってください!しっかり寝てください!私、昨日21時に寝ました!(笑) (2022年12月18日 14時) (レス) @page45 id: aa9cc439ad (このIDを非表示/違反報告)
わんちゃん。 - うわわわわわわ!!新作楽しみすぎる〜!! (2022年12月18日 11時) (レス) @page45 id: 0d73654ecc (このIDを非表示/違反報告)
夏那子 - まきさん» 深夜テンション2つパターンがあって昨日は駄目な方の深夜テンションだったんですよね(眠くて頭回らなない方だった)やはりモテ男は彼がしっくりです(笑) (2022年12月17日 23時) (レス) id: 99395c908e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ