【stpr】組長娘と婚約者候補【な組】Part4

#151 ページ21

ゲームセンターに来たのはいいけど。

こんなに距離近づくもの！？

「肩をもう少し下げて右にもう少しずらして…」

銃を扱うタイプのゲームをしたら私の後ろに立って丁寧に教えてくれる。

肩に手を置いて下げてくれたり丁度いい位置に腕をずらしてくれたり。

近すぎるっ！

「…で、Aさん、聞いてます？」

「うん、こんなに近くなければね」

そう言うとすみません！と言ってパッと離れる。

ころんと来たときに思ったけど思ったより面白いんだよね。

なんて思いながらゲームを終えると、るぅとがいなかった。

どうしようと思っていたら。

「ね、君可愛いね、俺達と遊ばない？」

「一人でゲーセンとか珍しいね〜」

「い、いえ…人と来てるので」

こんなところで一本背負いなんてしたら出禁になる。

でもやっぱり普段の力じゃ振りほどけるわけがなかった。

グイッと手を引かれた瞬間「いたっ…」と声を出すと。

「おいてめぇら、人の彼女になにしてんだよ……失せろ」

……るぅとがすごい睨みを効かせて男どもを追い払った。

「すみません、まさか目を離してる間に絡まれるとは」

謝ってくれるけど、私の力が弱かっただけだし。

力付けたほうがいいのかな…なんて思う。

「まだ早いですけど今日は早めに切り上げましょうか」

「え…？」

「身体慄えてますし」

思ったより絡まれたのが怖かったらしい。

ちょっとガラの悪い感じだったからかな。

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