【stpr】組長娘と婚約者候補【な組】Part4

#143 ページ12

〜ジェルSIDE〜

あれから女の子としての言葉遣いを叩き込まれた3人。

「3人とも魂抜けてへん？」

「今から乗り込むのに大変だなぁ」

そう言うとりいこちゃんが自信満々に言う。

「大丈夫！もう、そこらへんも調教しといたもん！」

調教？なにしたん？

「莉犬くんは今回りいことして潜入してもらうことになってるからー」

うーんと顎に指を当てて考えてパッと顔を上げる。

「りいこ、るぅこ、ころみ！」

「はっ、あ、気失っちゃってた？」

「ごめんね、もう大丈夫」

「心配しないでね」

誰やこの人ら。

普通に清純な女にしか見えへん。

莉犬はりいこちゃんと双子なん？

声までそっくりやん。

「りいこちゃん、そうゆうとき本当に容赦ないよね」

「何事も本気でやるのが西園寺組だもん」

それ莉犬となーくんが抜けてからになったな。多分。

二人は優しさ祟ってたから。

「ま、とりあえず行くか、そこの3人はあくまで錯乱組な」

三人は大人しくこくりと頷く。

多分我に返ったら黒歴史になるタイプやな。

するとなーくんのスマホに着信。

「はい、もしもし？篁さんどうしました？」

篁さんから電話。

「はい、えぇ…まぁ……ええ！？それはマ…じゃなくて本当ですか！？」

いきなり声を荒らげた。

そして電話の保留を押すと。

「みんな、仕事で絶対怪我はしちゃ駄目だよ?Aさんとデートしたいなら」

でーと？……デート……デート！？

「どうゆうこと！？」

「そのへん詳しく」

「僕も詳細知りたい！」

「ちょっと！みんな元に戻ってるんだけど！」

姫野さんの娘のゆりさんが怒るけど男やから。

好きな女の子とデート出来る言うて興奮せん男はおらへんわ。

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