【stpr】組長娘と婚約者候補【な組】Part4

#142 ページ11

〜さとみSIDE〜

待つこと30分。

その30分間「あぁ！」「待って！」「せ、せめて自分で…うわっ！」

なんていうあられもない声と共に。

「はい！」「ほら！脱いで脱いで！」「最初から素直にしとけばよかったの！」

という女子の勝ち誇った声が聴こえた。

「うぅ…」

「もうすることないと思ってたのに…」

「二人はまだいいじゃん、僕初だよ……」

いや完成度やべぇわ。普通の女じゃん！莉犬以外は。

「わぁ！莉犬くんとりいこちゃんそっくり！」

そう、莉犬は何故かその女にそっくりだったのだ。

「嬉しくない〜…」

「何言ってるの、りいこそっくりに可愛く仕上げたんだからね！」

「あの、何カメラ構えてんの？なーくん」

「いや、今後の資料に」

仕事人間だななーくん。

女装前提の仕事かよ、それで。

「りいこちゃん行けばいいじゃんー！」

「若がイケメンな組の男落とすのりいこヤダもん」
　
それでよく組にいられたな！？

「そういえば昔からりいこちゃん、イケメンいない組にはノリノリだったもんね」

聞くところりいこという女は極度の面食いらしい。

好みの男だったらころ.すのが惜しいってところか。

「リオンさんには興味0だったけどね」

「西園寺組1.2を争うイケメンだったのにね」

「その争いの莉犬くんとなーくんにもりいこ興味ないもん」

西園寺組って大丈夫なのか？

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