【stpr】組長娘と婚約者候補【な組】Part4

#132 ページ1

出迎えて来たみんなが注ぐ視線は私が持ってる猫のグッズ。

「それ、どうしたんですか？」

るぅとがきょとんとした顔で問いかけてきた。

「福引券貰ったから引いたら4等がでちゃって」

1等は海外旅行券で2等は家電だったな。

3等は大きいクマのヌイグルミだった。

どうせハズレのティッシュでしょと思ったらまさかの4等よ。

「猫型のシュシュ可愛いからいいんだけどね」

そう言って私は猫型のシュシュで緩く髪をくくってみせた。

「ほら、可愛いでしょ」

「「「はい、可愛いです(貴女が)」」」

ハモった。

「写メとっていいですか？」

「待ち受けにしていいですか？」

「プリントアウトしていいですか？」

ジェルもころんもるぅとも何言ってんの。

「写メ以外却下」

「写メはいいんですね」

るぅとの言葉に頷くとみんな私の写メを撮る。

「さとみくんとなーくんと莉犬くんに送ってもいいですか？」

ころんの問いかけに頷くと即座に送っていた。

「あの二人は多分見るまでに30分はかかるで、ころん」

「さとみくんなんて白目向いてますよ？なーくんは情緒壊れてますし」

うん、まぁケジメとなるいい薬でしょ。

「とりあえず家に上がりたいんだけど」

いつまで私と篁玄関で立たされてないといけないの。

そう言うと三人は謝って退いてくれた。

その翌日、さとみは目の生気は取り戻していたと莉犬から聴いた。

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