【名探偵コナン】お前ら…私を巻き込むんじゃねェェェ！！！part3

102.今すぐ消えろポンコツ探偵共 ページ7

元「カーット！！」


パシン、と阿笠低に音が小さく響いた。


元「千紗姉ちゃんもコナンも真面目にしろよな！台本と全然違うじゃねーか！」

光「ちゃんと従ってください！」


コナン君は「わ、悪ィ…」と苦笑いで謝る。


歩「次はちゃんとやってねっ！」

千「うぃーす…」


はあ…、サクッと終わらせるつもりが…。私の出番ここだけだから早く終わらせたいんだけど…。

中断していた演技の続きでピザの入った箱をコナン君に渡す。…私何やってんだろう。

台本を見ると"血を吐く"と書いてあった。


千(…え！！？)


登場して５秒ぐらいでもう死ぬの！？
つかピザの配達員、被害者やったんかい！！


千「ゴッハァ！」


サクッと終わらせるつもりがサクッと終わらせられたーー！！


歩「きゃーー」


やる気ある！？めちゃめちゃ棒読みじゃねーか。


博「お嬢さん、ここはわしの出番じゃ。死体に触らないでおくれ。」


いやお前が出てくるんかい！！つかさっきまで居なかったよね！？なに平然と今までいました感出してんの、しかもコレに付き合うとか暇なの！？


元「阿笠刑事っ、事件か？」

光「事件なら我らにお任せください！」


"脇"探偵役だっけ…さっさと終わらせてくれ。つか私、死体役っつった方が適切じゃね？あれ？まず何で私死んだの？


元「ッハ！！これは！」

光「死んでる…！？」


だから死んでるっつってんだろ。何で今更そこに驚いてんだ。


元「ピザの配達員だ。何者かが毒入れ、この被害者がピザを届ける時につまみ食いして死んでしまったのか！？」


失礼にもほどがあるでしょ。届ける商品に手ェ出したと思われてるの私は。


光「いや…この被害者が犯人で誤って毒入りピザを自分で食べてしまったのかもしれない！」


もう消えろポンコツ探偵共。


光「とりあえず死体を運びましょう。」


そういって私の両足を掴んでそのまま引きずる。


ｽﾞﾙｽﾞﾙｽﾞﾙ


あだだだだだ！！痛い！！引き摺るな死体運ぶ時は道具使えや！！


元「…っう、うぐぅ！」


元太君がパタン…と倒れた。＿＿え、何で！！？


光「元太探偵！？なぜ！？」


ほんとに何故！？台本どうなってんの！？


博「きゃァァァ！！」


お前が叫ぶんかぃぃぃ！
今のは完全にお前の出番じゃねーだろ！いい年したジジィが何女の子っぽく叫んでんの気持ち悪い！！


コ「…ククク…ははは！！」


主人公が急に高らかに笑いだす。嫌な予感しかしない。


コ「探偵も警察も無能だな！！」

103.ううん、駐車場のＰだよ→←101.ピザの配達員役

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す