【名探偵コナン】お前ら…私を巻き込むんじゃねェェェ！！！part3

101.ピザの配達員役 ページ6

歩「でもこれこっちにやった方が注目するよ？」

元「俺腹減った…」

光「じゃあここの台詞は無しに。」


博士宅。


コ「ハイ千紗さん、台本。」

千「私に拒否権は無いのか！！？」


ガタン！と立ち上がって叫ぶ。
何故そんなにナチュラルに台本を渡せるの！？


歩「お願いだよ〜！千紗お姉さん！」

光「身近に頼れるのが千紗さんしかいないんです。」

千「嫌だよ！しかも何の演劇なのかも知らないのにさぁ！」

元「"少年探偵団が行く！未解決事件の謎を解け！"だぜ。どーだいかしてるだろ！」


どうでもいいよ！！


千「…とにかく！私は劇になんか出ないし役も演じない。大体何で私？蘭ネーチャンとか園子ネーチャンに頼めば！？」









歩「じゃ、台本読んでてね！何ページか進んだら千紗さんの役あるから！」

千「…」


結局こうなるんかぃ…
ページを適当にめくっていく。


千「ちなみに私の役は何なの？」

コ「ピザの配達員。」

千「それ絶対私じゃなくても良かったよね？」


ピザの配達員て何？君ら友達いないの？別の子誘えばよかったじゃん。

主人公は"探偵"のコナン君でそれ以外は短艇の"仲間"みたいな感じで事件を解決する内容だった。学校でお披露目する演劇なんだって。………え、これにピザの配達員役で私出るの？


元「次、千紗姉ちゃんの役だぜ！」


…まあ少ないし、サクッと終わらせよう。探偵役のコナン君がいる家にピザを届ける…めちゃめちゃ普通じゃん。こっからどうやって事件になるの？


歩「インターホン押すふりでいいよ！それでコナン君が中から扉を開ける…って流れ！」

千「へいへい。」


恐らくピザが入っている想定であろうあの平べったい箱を渡され、スタート！と言われると私はその場でぐるぐると歩き始めた。


コ「いや何してんの？」


無心に歩き続ける私にコナン君は演技中なのに鋭いツッコミをいれる。無視をされた事に少しムスッとしている。しばらく歩いてインターホンをおす動作をするとコナン君が扉を開ける。


コ『凄く待ったよ、一時間以上もかかる道じゃないんだけどなあ！』


お前それ絶対アドリブだろ。めっちゃ嫌みったらしいな。


千「迷いました。」

コ「近所なんだけど。」

千「いや、行くかどうかを。」

コ「そこ迷うとこじゃないでしょ！！」


私は箱を差し出して


千「もういいでしょ、結局届けたんだからハイ。」

コ「縦にして渡すなーッ！てか敬語は！？」


台本ガン無視の演技だった。

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