119.怪しすぎる ページ24
「新入り!お客様に何やっとるんだ!!」
安「すみませんでした…お怪我はありませんか?お客様。」
千「ダイジョブでふ。」
コ(いや大丈夫じゃないでしょ、思いっきり噛んでるじゃん。)
差し出された手を掴み立ち上がる。
安「本当にすみません、お怪我がなくて良かったです。」ギチギチ…
千「ウ"ッ、ハイ…。」
イダダダダ!!
手!手ェ握りつぶす勢い!!
千(ここのお店雇う人間違えてんじゃないの!?完全に人選ミス!!)
コ(え、今の声安室さん!?)
赤(彼か。)
千(目の前にいるのはただの怪力ゴリラなんだけど、つか何で赤井さん妙に落ち着いてるの!?)
赤(日本の警察に許可を貰った。彼がいるのは…まあ察しがつくだろう。)
千(何故それを事前に言わない!?)
笑顔でギチギチと私の手を握っている安室さん。
「うちの者が失礼したね、……さっさと仕事に戻らんか!」
安「はい。」
力を緩めた瞬間、私は勢いよく手を放した。
めっちゃ赤くなってる。
「うちの者が失礼したね、ほらこっちだ。」
ニコニコ…、ニヤニヤと私を案内するオッサン。そして案内されたのはいかにもお偉いさんの部屋らしい部屋だった。私はソファに座らされ、何か飲み物をとってくるとオッサンは席を外した。
赤"チャンスだ。机でも棚でも怪しい所は全て調査しろ。"
コ"いい?千紗さん、危ないって判断したらすぐ逃げてね。"
千"…わかった。"
まあここにいる時点で危ないんだけどね。
ソファから立ち上がって周りを見渡すともう一つ部屋があるようだった。
千「うわ、何も無いな。机と椅子、段ボール類だけ…。」
扉を開けると何とも言えない殺風景。
千「大きな"こと"に巻き込まれる前に、か…。」
その為にこんな薄暗い部屋でガサゴソと段ボールの中を漁ってるのか。書類やらグラスやらどれもこの店のものばかりで、目ぼしいものは何もない。
次は机の方を調べよ。
千「ほんとに何もないなあ。潜入した意味あんのこれ?」
あっちの部屋はほんとに何も無さそうだし、ここも無しとなると手のつけようが無い。
だけど薄暗い中、見えた床の傷。
千「……机を…引きずった、跡?」
机の足からのびているその傷。机の裏に何かある?
千「ょい、っしょ。」
ギギ、ギ…と机を押すと、なんと
千「壁に四角い切れ込み…不自然な穴。」
おかしすぎる、壁に引き出し作ったの?
穴に手を入れ引っ張るも鍵穴がついており、しっかりと施錠はされてるらしい。
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pino(プロフ) - カノさまさん» 好評価&コメントありがとうございます!もっと面白さを増せるよう頑張ります! (2019年8月31日 22時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
カノさま - 面白い作品ですなぁ… (2019年8月31日 21時) (レス) id: a6daf906d1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - ののいろ系女子さん» ファン…!?好評価とコメントありがとうございます!楽しんで頂けて何よりです!(*^^*) (2019年7月13日 14時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 凄くおもしろかったです!もうファンです!至急好評価してきます! (2019年7月13日 11時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - ミキさん» 好評ありがとうございます(TT)、これからももっと面白く出来るように努力します! (2019年7月9日 21時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pino | 作成日時:2019年2月20日 0時