41.会いたい ページ42
相「…それは違うぞ。」
「え…？」
相「つっても、"俺から"言っちゃあんま伝わらねぇと思うからな…」
「？？」
ガシガシ頭をかくおじさんはわたしの頭をやさしく撫でた。
相「まあそれよりもだ。何か欲しいもんとか…あー、やりたいこととかないか？」
「やりたいこと…ほしいもの…？」
目のふちを拭って呟く。……あ、
「緑と…金髪のお兄さんたち。」
相「？…ああ、緑谷と通形のことか。」
「えっと…たぶんそう、です…。あのひとたちは…？」
相「普通に学校通ってるよ、怪我も治ってるから安心していい。」
「そっかぁ…」
無事、だったんだ。
相「会いたいか？」
「え…」
あえるの？ってきき返したら、わたしが会いたいならきっと喜んで来るだろうって。
「…＿＿うん。あいたい…。」
相「わかった、掛け合ってみよう。」
おじさん…、あいざわさんは腰をあげる。
そしてまた来ると頭をなでて帰ってった。
パタン。
病室の扉がしまったら、ベッドにたおれこんだ。
「……デク、さん…と、ルミリオン…さん。」
名前…、たすけてくれたヒーロー。
お礼をいわないと。
そして…あやまらなくちゃ。
「……あとでエリの部屋にもいかなくちゃ。」
わたしの体調がおちつくとエリとは別々の部屋になったから。
……はやく、あいたいなぁ。
＿＿
＿＿＿
「……大きい。」
ざわざわしてる病院のロビーでわたしはソファに座っておとなしくしてた。
患者服っていう青いのはいまだにちょっと慣れない。
座って額の角を触る。
「すごく小さくなったなぁ。」
夕方になってここで待っててっていわれたからずっと座ってるけど…。
緑「Aちゃん？」
聞き覚えのある声に顔をあげると。
「…！＿＿お兄さん！」
金髪と緑の…＿＿＿あのお兄さんたちが。
ソファから降りて駆け足でちかよる。
ミ「Aちゃん！元気だったかい！」
すぐに私の目線に合わせるようにお兄さん……、ルミリオンさんはしゃがんだ。
緑「会いに来れなくてゴメンね。」
ミ「フルーツの盛り合わせ！持ってきたよ！」
「…」
ケガは、ないみたいだった。
眉根を下げながらふたりをみあげた。
「あ…、あの……」
何から、いえば…いいのか。
うつむいてると体がぐわっと持ち上がった。
ミ「ここじゃゆっくりお話出来ないよね！」
白い歯を見せてルミリオンさんは笑った。
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たんと(プロフ) - 前読んであの感想をもう一度！と思ったらやっぱり泣いてしまいました…素敵な物語をありがとうございます！ (2月12日 14時) (
レス) id: f0ade18a0c (このIDを非表示/違反報告)
赤い羽根募金ちゃま〜 - 11歳？...やべぇ、同い年だ...((((( (2022年12月1日 23時) (レス) @page24 id: 78bf642dad (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 葵さん» コメントありがとうございます！読んでいただいて、嬉しいかぎりです！ (2022年7月22日 0時) (レス) id: 16ca5ec74a (このIDを非表示/違反報告)
葵 - なんかもう…小説家になれるんじゃないですか？それくらい感動しました！ (2021年10月20日 7時) (レス) @page50 id: 6b19049b00 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - みづきさん» 泣いてくださったなんて、とても嬉しいです(*^^*)、コメントありがとうございました！ (2020年5月2日 23時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2020年1月7日 12時
