87.力が無くてもヒーローじゃないか ページ40
オ「力が無くてもヒーローじゃないか。」
門前で放たれた言葉。
何故かそれが変に心につっかえた。
蛍「…力が無くてもヒーロー？何を言ってるんですか。力があるからヒーローは存在する、"救ける"事が出来る。」
意味のわからない言葉。
蛍「力がない人は何も出来ない、何も救えない。」
だけど…頭に残って離れない。
オ「…」
蛍「…見送りありがとうございました。」
そう言って私はやっと帰路についた。
〜焦凍side〜
あいつが初めて見せた激情。
それは痛々しくて何より辛そうだった。
"何も失わない！！！何も奪われない！！！"
首もとに残った火傷痕をおさえて叫ぶように放った言葉。
それは……＿＿俺やお母さんの事だったんだろうか。
俺は…
緑「轟くん…」
アイツがあんなになるまで何も気づかなかったのか。
焦「…」
あんな…泣きそうな、顔になるまで。
一人でずっと抱えてたのか。
自分の事なんか後回しでいつも俺達のことばかり、泣き出したいはずだったのにあいつは絶対に泣かなかった。
焦「全部背負い込んで…」
廊下の地面に目をふせる。
後悔と罪悪感に押し寄せて押し潰されそうになる。
＿＿＿違う。
焦「だからこそ、俺がやらねぇと…。」
左手を見つめてぐっと握った。
もうアイツを一人で行かせない、一人にさせない。
緑「っ轟くん！」
隣の緑谷が意気込んだような顔でこっちを見た。
緑「余計なお節介かもしれないけど……相談にのるぐらいは僕にも出来るから…！」
轟「緑谷……、ありがとな。」
＿＿
＿＿＿＿
蛍「兄さん…近い。」
焦「そうか？」
まずは距離を縮めて仲良くなる。
蛍「…」
冬「焦凍…、縮めるってそういうんじゃないと思うんだけど…。」
焦「？」
…何が違うんだ？
焦「蛍、今日は俺達の好きな蕎麦だな。俺の少し分けてやる。」
蛍「いらない。」
焦「じゃあ天ぷらはどうだ、さつまいも好きだろ。」
蛍「…いらない。」
俺の妹はさつまいもの天ぷらが好きだ。
…かわいい。←？
冬「？？…？」
何してるの…？と姉さんがこっちを見ているが気にしない。
蛍「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
三人で食卓を囲んでいるとあることに気がつく、……蛍の口の端に食べかすがついてる。……かわいい。←？
焦「ふっ…蛍、ついてるぞ。」
蛍「…」
笑って取ろうとしたけどその前に自分で取った。
冬(焦凍…、愛が大きすぎるよ…！)
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pino(プロフ) - 桜さん» エンデヴァーって絶対親バカだと思うんですよね…笑 (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - エンデバーw親バカw (2019年7月3日 20時) (レス) id: 7bef5e0dd1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 美加代さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)頑張ります！ (2019年5月6日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
美加代 - めっちゃ面白いです！もう毎日更新楽しみに待ってます！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年5月6日 6時) (レス) id: 3ef79b5796 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 南風さん» 漢字難しい…！コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年3月15日 16時
