73.己の片割れを見習うことだな ページ26
焦「なりてえもんちゃんと見ろ！！」
兄さんがそう叫んだ。血を舐められて緑谷はまたダウン…、いつまでもつか…。
蛍「ッ…さっさと！」
ガキィン！ガキィン！とヒーロー殺しの刀を私は氷で作った槍で防ぐ。
蛍「さっさと立って！飯田…！」
近い…距離をおきたいけどこの猛攻…！
二の腕の痛みを無視して攻撃を受け流しながら炎を微調整して足元へ走らせた。
ス「！」
バッと飛び退いた。これにも気づくか。
焦「蛍から離れろ…！！」
ス「やはり双子か……」
私が距離を置けたのを見て今度は兄さんが攻撃する。
ス「氷に炎。言われたことは無いか？」
ヒーロー殺しが兄さんへ刀を振るう。
蛍「兄さん！！！」ﾊﾟｷﾊﾟｷﾊﾟｷ
ス「"個性"にかまけ挙動が大雑把だと。己の片割れを見習う事だな。」
焦「化けモンが…！！」
その時エンジン音が聞こえたと同時に兄さんに手を伸ばす。
飯「っ…バースト！！」
ドシャッと兄さんと共に倒れこむ。
緑「飯田くん！！！」
焦「解けたか、意外と大したことねぇ"個性"だな。」
飯田が復活した…！？刀の折れる音……、
蛍「っぐぅ…！」ﾎﾞﾀﾎﾞﾀ
肩の出血口を抑え状況確認をする。
焦「蛍！？その血…、っ俺を庇った時に！！」
緑「轟さん…！！」
飯「蛍くん！」
飯田が振り向いて駆け寄ろうとした。
蛍「私のことはいい…！！飯田、"今度こそ"目の前の敵に集中して。」
ギロリと睨んで立ち上がると飯田もビクッと反応してまた前を向いた。
飯「緑谷くんも轟くんも蛍くんも…関係ないことで…申し訳ない……」
緑「またそんな事を…」
黙って見守る私と兄さん。
飯「だからもう三人にこれ以上血を流させるわけにはいかない。」
ヒーロー殺しは感化されて取りつくっても人間の本質は変わらないと言った。
ス「お前は私欲を優先させる贋物にしかならない！"英雄"を歪ませる社会のガンだ。誰かが正さねばならないんだ。」
轟「時代錯誤の原理主義だ。飯田、人殺しの理屈に耳を貸すな。」
飯「いや、」
話を遮った。
飯「言うとおりさ。僕にヒーローを名乗る資格など…ない。それでも…折れるわけにはいかない…。」
ぐっと拳を握った。
飯「俺が折れればインゲニウムは死んでしまう。」
ス「論外。」
その瞬間、兄さんと同時に炎を出した。
焦、蛍「「ッ！」」
出し惜しみしてる場合じゃない＿＿！
赤と青の大きな炎がヒーロー殺しに向かって放たれた。
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pino(プロフ) - 桜さん» エンデヴァーって絶対親バカだと思うんですよね…笑 (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - エンデバーw親バカw (2019年7月3日 20時) (レス) id: 7bef5e0dd1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 美加代さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)頑張ります！ (2019年5月6日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
美加代 - めっちゃ面白いです！もう毎日更新楽しみに待ってます！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年5月6日 6時) (レス) id: 3ef79b5796 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 南風さん» 漢字難しい…！コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年3月15日 16時
