65.悲劇が起きる原因はいつだって… ページ18
突然始まった一人演説。平然と無視している私とは反対に姉さんはショックを受けたような顔をしている。
エ「"燈矢"は惜しかった…！俺以上の火力を持っていながら冷の体質を持ってしまって…。だが蛍！お前は俺以上の火力を持ってしてなお冷の体質を含んでいない、燈矢とは違う完全なる灼熱の炎！！まさに"最高傑作"だ＿！」
冬「っ…蛍…」
姉さん…何て酷い顔してるの。
そんな顔する必要なんて全くないのに。
蛍「そんな事どうでもいい。」
エ「"どうでもいい"だと？これがどれほど重大な事かお前はわかっていないだけだろう。」
蛍「…」
エ「焦凍の反抗が強いおかげでお前にはあまり説教じみた事をしてこなかったな。お前には自覚が足りんのだ。」
こっちに歩いてきてる父を横目で黙視する。私の目の前に来る＿＿というところで
冬「もうやめてよ…！お父さん！」
バッと間を遮るように立った姉さん。
蛍「…いいよ、姉さん。相手にするだけ無駄。」
はぁ…とため息をつく。
冬「蛍だって…、頑張ってるんだよ…。この前の体育祭見に行ったんでしょ？」
蛍「姉さんもういい。」
エ「退け、冬美。」
冬「蛍に何するつもりなの…っ？」
エ「退けッ！」
＿＿ｶﾞｼｬﾝｯ！
〜焦凍side〜
「やめて！お父さん！」
その声に驚いた俺は姉さん達のいる部屋へ向かう足を速めた。
焦「…、」
冬「お父さん！お願いやめて…！！」
廊下で蛍を引きずるように腕を掴み引っ張るクソ親父。その腕を掴んで止める姉さん。
蛍がおさえている頬から血が垂れているのが目に入った。
『っいやだ…！いたいよ父さん！』
引きずられるように連れていかれる妹。
恐怖に染る顔。
『はやく来い！』
『はなして…！だれか、＿＿おにいちゃん…！！』
焦「何やってんだ…！！」
それは腹の底から湧いてくる怒りだった。
感情の赴くまま体はクソ親父の所へ。
冬「焦凍…！」
エ「いい加減退かないか！！冬美！」
その太い腕を振り上げた＿＿
冬「え…、」
まさか…！！
焦「姉さん！！」
殴られる…！＿＿間に合わねぇ…！！
＿＿＿ｶﾞｼｬｱﾝ！！
冬「へ…」
焦「…、」
廊下のガラス戸をぶち破って庭にクソ親父がぶっ飛んだ。
蛍「＿＿いい加減にして、はこっちの台詞なんだけど。」
青い炎を揺らしながら親父を見る蛍の目は恐ろしいほど冷たかった。
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pino(プロフ) - 桜さん» エンデヴァーって絶対親バカだと思うんですよね…笑 (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - エンデバーw親バカw (2019年7月3日 20時) (レス) id: 7bef5e0dd1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 美加代さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)頑張ります！ (2019年5月6日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
美加代 - めっちゃ面白いです！もう毎日更新楽しみに待ってます！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年5月6日 6時) (レス) id: 3ef79b5796 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 南風さん» 漢字難しい…！コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年3月15日 16時
