【名探偵コナン】不老不死になっていた件について。【男主】

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「うえっ」

口の中が気持ち悪いくらい鉄の味でいっぱいになって目が覚めた。
最悪の目覚めだぜ。

そういえば俺何も考えないで「うえっ」なんて声に出しちゃったけどジンもウォッカはもう居なくなったのかな？いなくなってて欲しいな切実に

そろーっと薄目を開けるが真っ暗で何も見えない。
あっ、お星様が見えます綺麗です。

あれは夏の大三角だな、7年前に習った！

なんて凄くどうでもいいことを考える。

視界に銀髪が入ってこないということは既に去ったか！？

ふぅ、これで危機は免れたな…

早く家に帰って俺のことについて詳しく神様に聞き出さなきゃ。

もう一度周りを確認してからゆっくりと起き上がる。少しだけ血が固まり始めていたようで頭をあげる時に髪の毛が少し抜けてしまった。

口の中も鉄の味が広がっていてなんだか気持ち悪い。

パンパン、と服についた汚れを払い落とし路地裏から一歩、一歩と出ようとする。

が、咄嗟のところで後ろから肩を掴まれてしまった。

「ファッ！？」

「テメェ、なんで生きてるんだ？」

後ろを乱暴に無理向かされて目の前には予想通りジンさん。

どっから出てきたんだよおおおおおお！！

「早く答えろ、なんで生きてる」

カチャリ、とまた頭に銃口を押し付けられる。

「信じなくてもいいですけど！おっ、おれは！死なない体質なんです！」

恐怖心を振り払って本当のことを言った。どうせジンも信じない。

現に今だってあの「疑わしきは罰する」とかいうジンが俺の言葉に固まって動けていない状態だ。

こんなジンは絶対見れないぞ。レアジンだ。

「ほぅ……？じゃあ、俺達の組織に入れ」

「！？」

どこからどう行ってその考えにたどり着くんだ！？！？えっ！？全然分からない！

「…あなたが銃を所持している所を見ると普通の組織じゃないようですが、俺は拳銃の扱い方なんて知りません」

おらどうだ。俺にしては珍しいくらい丁寧に断ってやったぞ

内心すこしドヤ顔をしているとジンさんは俺の返答を聞いてから口角を上げて気持ち悪い笑顔を浮かべていた。

夜の路地裏なんてこともありビックリするほど不気味である。

「別に拳銃がつかえなくていい。お前が死なないのなら死なないお前にしか出来ない仕事をくれてやる」

なんだよそれ。嫌な予感しかしねぇよ。

「例えば…？」

「特攻隊員とかだな」

「俺の人権を無視しないで！！！！」

特攻隊員ってそれつまり盾じゃん！！俺盾じゃん！！！！やだよ！！！

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