【名探偵コナン】不老不死になっていた件について。【男主】

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ハンググライダーでどんどん遠くに行っていく怪盗キッドをコナンくんと一緒に眺める。

建物の外に出ると案の定中森警部が悔しそうに「キッドー！！」と叫んでいた。
そんな警部の姿をコナンくんと一緒に苦笑いをする。

コナンくんは中森警部の所へ駆け足で行くとコナンくんが着ていたパーカーのポケットに手を突っ込み、キッドが盗んだはずのビックジュエルを差し出した。

「お前が取り返したのか…！？」

中森警部は心底吃驚した顔をして、ビックジュエルとコナンくんを交互に見やっていた。

「え、えへへ〜…」

コナンくんは少し冷や汗をかきながらぎこちない笑みを浮かべる。

否定しないところがまたコナン君らしいなとは思うけど



「Aお兄ちゃんも手伝ってくれたんだよ〜！」

と年相応のなんとも可愛らしい笑顔を浮かべて俺を指さす江戸川コナン。

「！？」

まて俺は何もしてないぞ！？
屋上まで追い詰めたのはコナンくんだろうし俺はどっちかって言うと迷惑しか掛けてないよ！？
怪盗キッドを追って屋上にきたただの一ファンだよ！？

大方、小学一年生一人で捕まえたなんて信じ難いから一緒にいた中学生の俺も捕まえたと言えば少しは怪しまれないとでも思ったんだろう

俺達の周りにいた警官達が一斉に俺の方へ視線を向ける。


ｳﾜｱｱｱｱｱｱ怖いｲｲｲｲｲ

俺のそんな気持ちは露知らず俺の前にいるコナンくんは清々しい笑顔を俺に向けていた。

しばくぞ


すると突然、俺の身体が傾いた。
どうやら後ろから体を引っ張られたようだ。

流れで後ろを向けば、中森警部の姿が。俺の身体を引っ張ったのは中森警部らしい。

どうしたんだろう？とキョトンとした顔で中森警部の顔を見上げる。
中森警部は俺の肩をがっしりと掴み、まるで信じられないものを見るような目で俺に語りかけた。

「きみ…A、くん、か……？」

「え…っ」

流石のコナンくんもこの状況は予想外の様で中森警部を見て唖然としている。

俺も同様だが。

にしても、中森警部、俺のこと知ってるの？

FILE.36→←FILE.34 ―side.KID

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