【名探偵コナン】不老不死になっていた件について。【男主】

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キッド様は俺の涙がだんだん落ち着いていったのを確認すると、先程までいた鈴木財閥の建物から少し離れたビルに降りて俺から手を離した。

「ああ〜腕痛てぇ〜」と言いながら腕をブンブン振り回している。

やっぱり中学生にもなるとロストシップの時みたいに抱えて長時間飛ぶのは無理か。
重くてすいません。

泣き顔を見られたことで何だか少し気まずくて、話しかけようかかけまいか迷っていたところ、キッド様から俺に話しかけてくれた。

「お前、名前なんつったっけ？」

「えっ、ええっと…片霧Aです。」

俺が素直に名前を教えるとキッド様はにっこりと笑って俺の頭を乱暴に撫でた。凄くしつこくわしゃわしゃと頭を撫でられたので俺の髪の毛は今ぐちゃぐちゃになってるだろう。

「もうあんなことするんじゃねーぞA。」

名前呼ばれたああああああ！？！？！？！？あれ？？？聞き間違えじゃないよね名前呼ばれたよね今！？！？キッド様の微笑みに春の風を感じました(？)

「……無理です。俺は死にたがりなので何度でも同じことをします。さっきの飛び降りが成功してれば記念すべき150回目だったのに。」

「…？……150回目ってどういう…？」

そういやキッド様は俺が不老不死だって知らないんだったな

「死んだ回数です。俺、不老不死なんですよ」

まぁどうせコナンくんの時みたいに信じないんだろうな…

と思って身体の傷を見せる準備をしていたらキッド様は顔面を真っ青にして俺の肩をガシッと掴んだ。

えっ痛い

「お前、不老不死ってまさか…パンドラを……！？」

「は？パンドラ？…………………ｱｯ」

そうだそうだ！！キッド様はパンドラ探してビッグジュエル盗んでるんだった！！パンドラ壊したいんだよねキッド様はね！

「いや、その…俺は元からのバケモノなので…パンドラは関係ないっていうか…すいません……」

「そっ、か…」

そのまま無言になるキッド様。

え？あれ？？

「Aはバケモノなんかじゃねぇよ！」って否定してくれるところじゃない？今……
否定してくれないの…？

あれれ〜おかしいぞぉ？？？(コナン風)

まぁいい。キッド様にも思うことがあるんだ。俺の感情を押し付けちゃだめだよね

「A！！大丈夫か！！」

屋上の扉を勢いよく開けて名探偵が登場した。
ちょっとシリアスモードだったから吃驚したよ

「…コナンくん…心配ありがとう」

コナンくんを更に心配させないように笑って言うと、コナンくんは呆れたように笑った。

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