【名探偵コナン】不老不死になっていた件について。【男主】

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「とは言っても人質になっていた人たちが俺の事をなんて言うのかが気になる」


銀行の外に無事に脱出できたのはいいものの、あんなグロテスクで現実味のない場面を見せられたら誰かに言いたくなるのが人間だろ

あの人たちは俺のことをなんて言うのかな

化け物、とか言うのかなぁ
傷つく

人気のない道に出て周りを気にしながら歩いていると、羽織っている黒いジャケットの胸ポケットが振動し始めた。

どうやら携帯にメールが来たようだ。

携帯を取り出し電源を入れると、真っ黒だった画面がパッと切り替わり、銀行内の映像になった。

しかも目線が上からになっているので銀行内に設置されている防犯カメラよ映像の様だ。
こんな事やれるのは一人しかいないな

そして携帯には付けた記憶のないイヤホンも付いていて、俺はそれを使って銀行内の様子を見ることにした。

イヤホンを耳に入れると途端に聞こえてくる声。

『何があったんですか？強盗たちがみんな倒れて……』

警察官の一人が一番前で縛られていた男の人に声をかけた。

『さぁ…？強盗たち、急に倒れたんですよ。僕達にもよく分からなくて』

警官に質問された男性は本当に何も知らない様で頭にハテナを浮かべている。

「どういうこと…？」

あの男の人は俺が強盗たちに色々やったことを知っているはずだし、何しろ俺は強盗たちに何発も銃弾を撃ち込まれてトラウマレベルの状態だった。

この人が俺の仲間とかだったら俺を守るために口裏を合わせてくれるのは分かるけれど、全くの他人である。

男性以外にも、警官に質問された人はみんな「何があったか分からない」と答えていた。

まるで記憶がなくなっているみたいで…


「まさか」

ピロリン

携帯が鳴った。
まるで俺の考えが正解だとでも告げるように。

携帯に映るのはトーク画面。

unknown正解だよ。僕が君に関する記憶を消しておいた

やっぱりそうだったのか

unknown君、派手にやり過ぎだよ。人の記憶消すのだって大変な作業なんだから

怒られた……

にしてもやっぱり神様は便利だな、これからも人に見られても神様がいるから何とかやっていけそうだ

unknown反省しなさい


ごめんなさい。

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