キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 2

36 K side 目覚めて 2 ページ5

パタパタ ･･･

スリッパの 音が
リビング へと 遠ざかり･･･


(･･･ なん だった？ さっき の ･･･)


よこーさんの 手が
俺の 背中に 触れた時 ･･･ ゾワって･･･？？

背筋を 虫が這い上がってくる ような･･･
身体中が 粟立つような･･･
何とも 気持ち悪い カンショク ？

どっか 傷でもあったかと
自分で 背中を 触ってみるけど 分からない。


(？？？？)

自由になる 右手で あちこち
身体を 触ってると ･･･

「おはよう ございます//
昨日は 勝手に 泊まらせて貰いまして･･･

･･･ 気分は どうですか？ 吐き気 とか？」

「んや// 大丈夫。ムカムカも ないし。」

「それは 良かった//
･･･一度、点滴 外しましょうね。」


自慢する事でもないが･･･
もう 慣れたもんだ。

腕に バタフライ形の 針が刺されてる
･･･てことは
また後から 点滴するってこと。
何度も 針を刺さなくてもイイ様に
腕に 針を 刺しっぱ にして
チューブだけ 外す。

点滴の薬液を 止めて 腕の針から
チューブを 外そうと
さのっちが 俺の 左腕を 掴んで･･･ｯ///

「ﾋｯ！！」

思わず 伸ばした腕を 引っ込めた。

(ｯ// また･･･ また だｯ// )

さのっちが 触れた所から
無数の 足が･･･ 虫の足が 心臓に 向かって
サワサワと 這う 感覚。




「･･･ 北山 ･･･さん？」

「･･･ﾌｯ// ･･･ ﾊｯ// ･･･ ぁ･･･悪りぃ//」

「どうしました？ ･･･ 北山さん？」

「わ、わかんね けど･･･ﾊｯ//
･･･ 何か･･･ゾワって// ﾊｯ//
･･･びっくりした だ け･･･？」

落ち着け ･･･ そう思う 俺の 意思に反して
心臓が 騒ぎ始めるのが 分かる。

「ﾊｯ ﾊｯ ﾊｯ//」

「･･･大丈夫 ･･･ゆっくり 息して･･･
僕が びっくり させちゃった のかな？」

揺れだす 俺の肩に さのっちが 手を掛け･･･

「うぁｯ！ やめｯ！ ･･･ ﾊｯ ﾊｯ///」



俺に 弾かれた 手を 引っ込める事もせず
さのっちが コッチを 見てる。

「･･･北山 ･･･ さ ん ･･･」

「ﾊｯ ﾊｯ ﾊｯ･･･ご め ･･･ﾊｯ//
･･･ ち が ･･･ﾊｯ ﾊｯ ﾌｯ ﾌｯ ･･･ 」


だんだん 手足の先から 痺れてくる。

(あー ･･･ また だ。これ ダメなやつ じゃん)

37 Y side 何も出来ずに→←35 Y side 目覚めて 1

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す