キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 2

60 K side 合図 ページ29

「終わったー///
次、宮田と たまねー//」

「今回の 写り なかなか じゃね？
千賀と オレの 顔アップのやつとか さ//」


(ぁ･･･ニカと 千賀･･･ 終わった のか)


あの二人が 戻った楽屋は
一斉に 騒がしくなる。



「おっ！ ラッキー！
まだ《おにぎらず》残ってんじゃん//」

「あ、ニカ！ 食うなｯ！
それは みつの分/// あんま 食べてないから」

「うげー// なんで よこーさんは
いつも みつに甘いかなぁ･･･」


そう言う ニカの声が 足音と一緒に
近付いてくる。

(《おにぎらず》･･･諦めた のか･･･ｸｽ)




「なんだ。 みつ まだ寝てるじゃん･･･
ガヤ、そろそろ 起こした方が いんじゃね？
宮田たち 終わったら 次じゃん？」

「･･･ ん･･･そろそろ かな。」

「ガヤ？･･･オレ ･･･ 起こしても いーかな？」

「あぁ、もちろん。」

いつもの ブランケットの 中･･･
俺の 背中を そっと 太輔の指が ノックした。



。。。。。。。。。

たまから 熱い抱擁を 受けた後、
俺達は よこーさん持参の《おにぎらず》で
軽く 腹を満たしてから 撮影に入った。

皆んなが 俺に触れても 大丈夫と 分かって
楽屋の 空気が 一気に 和やかになった。

俺も どうなるか 分からない 不安から
解放された ･･･ んだけど･･･


虫が 這うよな ゾワゾワは 来ないんだけど
やっぱ 触れる瞬間に ビビってしまう。

さっきも《おにぎらず》手渡された時
よこーさんの 手が 触れて
思わず 床に 落としちまった。


ずーっと 感知センサーを 張り巡らせたよな
状態っての かな･･･
ハンパない 疲労感。

「･･･ﾌｩ ･･･」

「･･･少し･･･寝とけば？ 順番 まだだし？」

半ば 無理矢理に
太輔が 俺を ソファへ 引きずり込んだ。

どすん と 先に 太輔が 座ると

「はい。 こ こ////」

ポンポン て 自分の 膝を 叩きやがる。

「･･･ ･･･」

「ほら！ 遠慮しない。恥ずかしがらない。」


渋々、太輔の 膝に 頭を乗せて 横になれば
いつもの ブランケットが 俺を 覆う。



「いよー！ キタミツ！ 萌えラブ ですな//」


なんて･･･ホレみろ、揶揄われたわ///


《･･･ムリして 眠らなくても いいから。
あんま 緊張続くと 持たないよ？
これなら チョットは マシでしょ？》

耳元に 囁かれた 太輔の 思い遣り。

･･ぁ ･･･ 太輔には バレてた か。
まだ 完璧に《大丈夫》じゃねぇって。






太輔の 指が 合図する。


《ニカが 触るぞ》

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