キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 2

55 N side 知らない間に ページ24

今日は 久しぶりに
メンバー揃っての仕事。

来年 発行分の ドル誌撮影。


雑誌撮影とか ラジオ、バラエティとか
バラバラでの 仕事は 結構忙しいんだけど･･･

ドラマや 映画や 舞台持ってる
メンバーがいると、なかなか全員で
じっくり集まる時間も なくって。



久しぶりの 全員集合 だしィー
クリスマスイブ だしィー
仕事終わったら パーっと行っちゃう？

･･･ なんて 楽しみにしてた 昨日の 昼過ぎ

ガヤから これまた 久しぶりの
グループLINE が来た。

『お疲れ。
明日の 撮影で お願いが ある。
おととい から 宏光の 調子が 良くない。
他人に 触れられる事に 敏感になってるから
気を付けてやって欲しい。
詳しい事は 明日 渉から 聞いて。』


え？ 触られる事に 敏感って？
どゆこと？

何で これ グループLINE？
みつも 見るかも じゃん？

詳しい説明が よこーさん からってのも
分かんない。
何で ガヤじゃないのさ。

色々 ハテナ だったけど
余計な事 聞きづらくて
《わかったー》とだけ 返事しといた。

他のメンバーからも
似たような 返事だけが すぐ返ってきてた。




.
「ぅはよー//」

いつもより かなり 早めに 入った 楽屋。
ほら、思った通りじゃん。

もう 皆んな 来てるよ。
みつ と ガヤ 以外は。

俺の顔 見るなり 示し合わせたよに
皆んなが ソファに 寄って 腰を降ろした。


「･･･みつ なんだけど ･･･」

そう 切り出した よこーさんの話は
俺の 涙腺を 簡単に 破壊する 内容だった。

《ワケあり》の 仕事。
そこで 再会した 昔 みつを襲ったていう
女優さんの事。
名前も 聞いた。

その一昨日の晩、みつが ずっと魘されて
苦しんで･･･ 一夜明けたら
他人の 手を 恐がる様に なってたって。



俺の 知らない とこで･･･
俺が 知らない この 数日間に･･･

勝手に ポロポロ 零れ落ちる 涙。

たまも 宮っちも 目が 潤んでる。
千賀 なんて 大声出して 泣いてるし。


「･･･おい･･･ もうすぐ 太輔たち 来るから。
千賀、顔 洗ってきな。

とにかく･･･
後ろから 急に触ったり
イキナリ 抱きついたりは なし な？

あくまでも 俺達は 普段通りに･･･な？」



普段通り･･･。

俺の 普段通りなら
寝てる みつに 飛びかかって
ソファで プロレスやったり
後ろから 膝カックン したり･･･

全然 普段通りになんて 出来ない じゃん。




重い空気の 楽屋。

ノックの音が 2回。

中の返事を 待たずに ドアが 開く。。

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