キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 2

54 F side 電話 2 ページ23

1カットを 撮り終え
スタジオの 楽屋に
引きこもる。

宏光の 様子を聞こうと
スマホを 手にした時･･･

ブルブル (ﾋﾟｺﾝ//♪)

LINEが 届く ･･･ 渉からだ。



『さっき みつの ケータイに
彼女から 電話が あった。
みつは 寝てて 分かってない。

誰から 番号 聞いたか わかるか？』


サーッ と 血の気が 引くのが 分かった。

まだ？ もう 昔の話じゃないのか？
まだ 続く？
まだ ･･･ 宏光を 脅かす のか･･･



すぐに 宏光の マネに 電話する。
思い当たる所は ここしか ない。

「宏光の ケータイに、かたせ さんから
電話 掛かってきた らしいんだけど･･･
･･･ 教えた？」

「･･･ぁ ･･･ やっぱり･･･ すみません//」


先日の 収録中に 宏光から
電話番号の 交換を 頼まれたんだ と
しつこく 聞いてきた らしい。
宏光本人が 殆ど 楽屋に こもり切りで
交換する タイミングが なかった と
責め口調で 言われたので
無下に 断れなかった と 謝られる。

確かに 楽屋に こもり切り と
非難されたら マネ的には
辛い立場 だったのかも 知れない。

しかも、宏光のマネは
昔の トラブルを 知らない 訳だし･･･。
知ってたら 絶対 言わなかった だろう。


マネとの 電話を 手短に済ませ
渉の スマホを 鳴らす。

「渉ｯ！ 宏光はｯ？ 大丈夫か？」

「ん？ ･･･ あぁ･･･寝てる。大丈夫。
みつは 電話あった事 知らないから。」


電話番号が マネから 漏れた事を 伝える。
着信拒否に してもらおうかと 思ったが
一応、大先輩にあたる 彼女を
宏光が 拒否る奴だ と 言いふらされても
後々 マズい事に なりそうで 出来なかった。

取り敢えず マナーにして
宏光の スマホを 本人に 渡さない様に
渉に 常に持ち歩く様に 頼んで
電話を 切った。




.
「･･･ ･･･ ふぅー ･･･ ひ ろ み つ ･･･」

暗くなった 画面を じっと 見つめる。



.



また 少し ･･･

俺の 気持ちが

ある 一つの 考えに 近付いてく。。。

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