キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 2

52 Y side お洗濯 ページ21

「･･･うｯ ふうｯ// ･･･」

「いいよ･･･ガマン しないで？」

「うｯ// げぇｯ// ･･･」



朝から ソファで 繰り広げられる
慣れたくは ない 二人の 儀式。

俺は 無関心を 装って カウンターに 立ち
この後の 4人での 朝食を 準備する。


昨夜は ゆっくり休め と 家に 返された。

ささくれ立って 敏感になった 神経は
自宅に 戻ったからといって
そう簡単に 俺を 眠らせてはくれず･･･。

結局、みつの 食べれそうな メニューを
作りながら 日付けが変わり
疲れ果てた所で やっと意識の糸が 切れた。

泥の様に 眠り 多少は スッキリした頭で
また ココへ 戻ってきた。
《横尾デリ》を 引っ提げて。


朝食を食べたら 一度 病院に 顔を出す と
自分の 荷物を 整理してる 先生。
鞄に 着替えを 詰めるのを 目にして
あ// と 思い至る。



「太輔？ 洗濯したのか？
家 空けてた分、溜まってんだろ？
俺 やっとく けど？」

みつを 腹の上に 抱えて ソファに 凭れる
太輔に 聞く。

俺も みつも 今日は オフだが
太輔は この後 またドラマの撮影に出掛ける。

「ぅん？ ･･･そういや 溜まってる けど
･･･ そこまで ･･･ いいのか？」

「あぁ、遠慮すんな？
太輔が いいなら 俺 やっとく･･」

「まｯ！ おｯ 俺がｯ うｯ げぇｯ// 俺ｯ やるｯ//」

「「･･･はぁ？？！」」

太輔と 合わせた様に 素っ頓狂な声を上げる。

「･･･ヒロ･･･？ 」

どうしたんだ という顔して
みつを 覗き込む 太輔。

そらそうだろ。
目の前で ウゲウゲ 吐いてる人が
洗濯物の 心配ってか？

今まで 家事の殆どを 太輔に 任せてきた
みつ が？



何かに ピンときたのか
太輔が ニヤニヤ 嬉しそうに
みつの 髪を くしゃくしゃ しながら

「･･･そっかー ･･･じゃ 今日は
ヒロに 洗濯 お願い しよっかな。
落ち着いてからで いいし。
無理なら 俺が 帰ってから やるから･･･ﾌﾌ//」




《横尾デリ》で 朝食を 済ませた
佐野先生と 太輔が 出掛けて行き
俺と みつ が 残る。

遠慮しなくて いいのに･･･
いそいそ と脱衣場の 洗濯機を回す みつ。
その後、浴室に 洗濯物を 干しきって
ようやく ソファに 沈み込み
うとうと し始める。


用事の ついでに 覗いた浴室。

諸々の 洗濯物。
黒の スウェット 2揃い。
黒の 下着に混じって 真っ赤な下着もある。


(へぇ！ 太輔 こんな派手なのも 履くんだ)


しかし、何で 急に
みつが 洗濯したくなったかは ･･･不明だ。

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