キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 2

47 Sa side おかえり ページ16

《二人は 会ってた》


横尾さんの 買い出しに 時間が かかった訳。

たまたま 下で 会った なんて
わざわざ 言い訳の様に。

藤ヶ谷さんの 赤く腫れた 目の周りを見れば
そんなの すぐバレるだろうに。



「おかえりなさい///
北山さん、コタツで お待ちかね ですよ。」

藤ヶ谷さんに 向けた 言葉。


「買い出し お疲れ様でした。
さぁ！ 急いで 晩ご飯の 支度ですよ//

･･･ ･･･ お話 ･･･ 出来たんですね？」

横尾さん へも 声を掛けた。

小さく 頷く 横尾さん。

北山さんの 接触トラブル･･･
先に 藤ヶ谷さんの 耳に 入れたのか･･･。
俺としては 何も知らない状態で
普通に 彼に 接して欲しかったの だが。

もし 藤ヶ谷さんの 感じる不安が
北山さんに 伝わってしまったら･･･
余計に 触れる事への 恐怖心を 煽りかねない。



.

「おー/// お疲れー///」

コタツに 足を突っ込み
ソファに 背凭れ 照れ隠しなのか
手の甲で 鼻を くしゅくしゅ擦る 北山さん。


「どーだった？ 食いもん 美味かったか？
晩は ホテルの メシ？ なら 美味いわな？ 」

「ぅ･･･ うん//
昨日の晩は ホテルで 食べた。」

コートを 脱いだ 藤ヶ谷さんが
ソファに 歩み寄る。


「そっか// そら 良かった。
へ、部屋は？ ごーかな ヤツ？ ベッドは？」

「･･･一人部屋。 ゆっくり寝れた よ。」

コタツと ソファの 間に ひざまづく。
不安に 声が 上擦る 小さな人の 横に
ゆっくり と。


「そ、そか/// ･･･あ、ロケ、ロケは」

「ヒロ///// ･･･ ･･･た だ い ま//」

抱きしめて いた。
躊躇うこと なく。

藤ヶ谷さんの 胸に 顔を 押し付ける様に
取り込まれた 小さな身体は
一度 跳ねてから 動かない。

「･･･んｯ// ﾊｯ ･･･ た ･･･ ﾊｯ//」

「･･･会いたかったー// やっと 会えた。」

「ﾊｯ ﾊｯ ･･･ た い ･･･ ﾊｯ」

ダラリと 降ろされていた 両腕が
固く 震えているのが 分かる。

「二日も 離れてたら さ･･･ヒロ不足。
俺 だんだん ダメんなって･･･いいのかな。
ヒロが いないと 凄い ポンコツ///

･･･はぁー/// ヒロ だ ･･･ ヒロだ///」


どのくらい そうしていた だろう。
固まっていた 北山さんの 腕が
そろそろ と 持ち上がり
自分を 抱きしめている 身体を なぞり･･･
その背中へと 回り込んだ。



「･･･ﾊｯ ･･･ た い ･･･ 太輔ｯ//･･･ おかえり」

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