キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 2

33 F side 嫌な予感 ページ2

とある 学校の 敷地内。

タイルが 敷き詰められた
建物の 屋外に
いくつか 並ぶ パラソル･･･ の 下。
椅子に座って 台本を 広げてはいるけど･･･
さっきから 俺の 視線は テーブルに 置かれた
スマホにばかり 飛んでいた。


朝 6時の ロケ現場。

まだ 辺りは 薄暗く
頬に当たる風は 刺すように 冷たい。

薄手の 衣装の下。
背中 には 防寒用に カイロを 貼ってある。

ただ 腰周りだけは ･･･
昨夜から 不思議と 温かい。

(やっぱ《赤》ってのは 暖色 なんだ･･･)

気のせい だなんてのは 充分 分かってるｯ///



ホテルを出る前に 渉に 送ったLINEは
さっき 確認したら まだ 未読だった。
ま、アッチは テッペン辺りまで
収録だったろうし、まだ 寝てるんだろう。

9時頃 宏光が 送ってきたLINEには
《もうすぐ終わる》なんて 書いてたけど･･･
嘘 丸分かりだ。
宏光のマネに スケジュールは 聞いてある。
予定では 24時 終了だった はず。

今日は 確か ･･･ 昼から 夕方にかけて
別の 特番の 録画撮影 だったな。




しかし ･･･
何か おかしい と思うのは 気のせい か？
それとも 俺が 心配性な だけ？



昨日の 朝、玄関で 見送って貰ってから･･･
宏光の 声を 聞けて ない。
丸一日、離れただけで 俺は《宏光不足》だ。
単に 禁断症状が 出てる だけだろうか。。

嫌な 予感が 頭から 拭い切れない。




ブルブル /// (ﾋﾟｺﾝ////♪)

(来たｯ// 渉だ！！)

確信を 持って 開く 画面。


『時間がある時 電話ください。』


( ･･･ ぁ ･･･///)


.


どうやら ･･･
俺の 予感は 気のせいでも
禁断症状でも ･･･なかった よう だ。


.

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