【アドバイス】1 ★ ページ10
★羽生サイド
オータムクラシックに出場するためにカナダのオークビルへやって来た俺は、練習日程をこなしつつ、微妙な緊張感に包まれながら報道陣の前を進む。
あれから。二人のことに関しては、時間が経つにつれ自分の心も落ち着いてゆき、様々な角度からAのことを考えられるようになった。
しょうがないなって思う反面、Aから直接聞いたわけじゃないことを理由に、わずかな希望を持ったりして。
そんな中、会場入りした俺を待っていたのは、嬉しい再会だった。
「ハビ!」
「ユヅル、元気だった?」
元チームメイトのハビエルが、振り付けのためにカナダへ来ていたついでに、会場まで足を運んでくれたのだ。
これは天が遣わした使者か!
練習を終えた俺は、半ば強引にハビの腕を引いて控え室に連れ込んだ。
「ハビ、ハビ、ちょっと相談があんの。」
部屋の隅っこへ行き、強引に椅子に座らせて自分も隣に座る。
ショートまであまり時間もないけど、Aとのことについて、恋愛経験豊富なハビのアドバイスが聞きたかったのだ。
「一体どうしたんだ。」
「実はさ…」
俺は回りくどい言い方はせず、単刀直入に今彼女とうまくいってないことを切り出す。
そして、離れていても信頼を失わないようにするにはどうすればいいか。また、万が一失ってしまっていたらどうすればいいかを問いかける。
今分かったけど、やっぱり自分の中でまだAに未練があるのだ。
「ハハ!スケートにしか興味がないユヅルが、遠距離恋愛だって?」
「わっバカ!声大っきい。」
朗らかな元チームメイトの太ももをぱしっと叩いて、笑うのをやめさせる。
まだ通路には取材陣がわんさかいるのに、聞かれたらスケートどころじゃなくなってしまう。
俺だって健全な24才の男子だ。女の子を好きになって何が悪い!
「ごめん、だってあまりにもかけ離れすぎていて。」
「言っとくけどトップシークレットだから。絶対誰にも言うんじゃねぇぞ。」
ブライアンにもだから。と釘を刺して、ハビの見解を待つ。
133人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鹿(プロフ) - みなみさん» どの場面を突っ込むべきか。試合に関してはN杯の方で書こうかなと思ってますが、どうなることやら笑 はっきり言えることは、羽生さんの心の中はまったくわからないということです^^ (2019年10月28日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» そしてカナダ大会。現実と照らし合わせても、羽生さんがすごすぎなのと、ちょっと諸所の理由で、更新がまだできません^^;滑るだけで伝説みたいになってしまうので、書くところと書かないところをなかなか見極められずに…。 (2019年10月28日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» たくさんのコメント、返せずにすみません!!きき湯情報などつゆ知らず。これからエキシでも見ようかなというところです^^一応ライストは見れました!カザフの。私の携帯が最新だったからかは分かりませんが、ストレスなく見れましたよ^^ (2019年10月28日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - なんとか見られたライスト、視聴者が多かったようで、固まるわ、ブラックアウトするわで、まともに見られなかったけど、とりあえず、ちょっとでも見られてよかったです。ちゃんとしたのはオンエアで見ます♪序盤でGOE-があったらしく心配したけど大丈夫だったみたい! (2019年10月27日 12時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - ライスト、見られるものが見つけられず、オンエア待ちです。完全には待ち切れず、結果を先に見てしまいました。すごく良かった見たいなので安心して、テレビの前で待てます♪女子も、紀平さんトップだけど、トゥルソワちゃんのFSが怖いね。 (2019年10月26日 17時) (レス) id: e2f297e7a8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鹿 | 作成日時:2019年9月21日 19時