【ホテル】1 ☆ ページ25
☆主人公サイド
全てのプログラムが終わって、お客さん達が会場から出ていくのを待ちながら、人が少なくなった所で私も席を立つ。
羽生くんが怒りながら去っていった時はどうしようかと思ったけど、フィナーレでは楽しそうにしていてほっとした。
さて、これからその羽生くんに会うために指定されたホテルへ向かうのだけど、少し時間があるので、携帯片手に歩くことにした私。
久しぶりの利府だし、たまにはぶらぶらするのもいいかなと思ったのだ。
それにしても…、たった2曲ほどの演技で、羽生くんが本当にスケートを好きなのがひしひしと伝わってきた。
全力という言葉がぴったりだし、その中にはたくさんの気持ちが込められていた。
「すごかったな…。」
来年も絶対見たいから、頑張って自分でチケット買おう!
そう決意してふと空を見上げると、まだ眩しい日差しが街並みを明るく照らす。
暑い…。ワンピースでちょうど良かったなと、日陰を選びながら歩いていると、携帯がメッセージの受信を知らせたので、歩きながら画面を確認する。
『30分後にホテルで』
思った通り羽生くんからだ。
絵文字もなく、文字だけ書いてあって少しぶっきらぼうに見える。
忙しいのかなと勝手に解釈したけど、九尾の影響もあるのかも…と、少し同情する。
「でも30分後なら歩いてちょうどいい時間かも。」
途中、お茶でもして時間をつぶそうかと思っていたけど、その必要はなさそうだ。
私は寄り道せずに、真っ直ぐ待ち合わせのホテルへ向かった。
.
140人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鹿(プロフ) - みなみさん» 触れるとか設定は、適当なんですけどね^^まあ差別化ということで。次移行なんですけど、このままでは現実の羽生さんに追いつくので、どうしようかなーと模索中です。 (2019年7月5日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - おっと、何やらゆづがいつもと違って、ますます展開が楽しみです!狐耳、触りたい〜!!本人には見えているだけで触れないなんて、不思議ですね。 (2019年7月4日 13時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 狐耳にはあまり深い意味はなかろうと思います。ただ、二人を繋ぐものが何もなくなってしまうと、お話を進めにくいので、伏線のようなものでしょうか。でも、耳ついてるのを妄想しながら色々見返すという妄想観賞ができます。←! (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» ついつい連続で更新してしまいました。出し惜しみは絶対王者がお気に召さないので(笑)でもみなさん注目ポイントが違ってて面白いですね(*^^*)ちなみに狐さんはもう出てきません。あっさり消えました。 (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆなさん» 常に気になる所で終わっちゃうという(笑)後2話手前だともっと気になるかなーと思って、これでも足しておきました。たくさん更新するのは、自分が読者側だったら嬉しいからです(*^^*) (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鹿 | 作成日時:2019年6月21日 16時