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【夢の世界】5 ☆ ページ16

☆主人公サイド

「お姉ちゃん、ネットニュース見た?!」

まどかが携帯を片手に、キッチンでテレビを見ている私の元へとやって来て、いの一番に画面を見せつけてきた。

「何?また羽生くん?」

「今日の初日、マスカレイドやったんだって!ファントムのやつ〜!」

これこれ!と一緒に画面を覗き込んだら、羽生くんの苦悩に歪む表情がなんとも絵になっている。

「へぇー、赤と黒の衣装なんだ。かっこいいね。」

なんだか私が渡したお守りに似てるけど…、きっと偶然だろう。

「しかもすっごい綺麗なトリプルアクセル跳んだんだって!」

さらに仮面で顔を隠したり撫でたり…。と、まどかの話は一向に止まらない。

「まるで見たように言うのね〜。」

「だってSNSにリアルタイムでレポ上がってるし、報道関係も写真がどんどんくるんだもん。」

「すごいね。」

さすが世界の羽生くん。何をやってもニュースになる。

「最後には手袋取ってパシィッ!って氷の上に叩きつけるの。」

なぬ?

「それって怒ったとか?」

「違うよ、そういう振り付けなの。」

なんだ、びっくりした。
てっきり九尾に対する怒りが爆発したのかと思った。

「怪我したりとかは?なかった?」

「うん。フィナーレのルッツジャンプは転けちゃったけどね。あーあ、まどかもショーに行きたかったなぁ〜。」

「……。」

ドキ…。
まずい、実はチケットを持っているなんて、まどかには口が裂けても言えない。
バレたら即取り上げられそうだ。

「せっかく仙台公演あるのになぁ。」

「ま…まぁまぁ、テレビで放送したりするんでしょ。」

「そりゃするけど…。」

生と録画は違うの。とガチなファンみたいなことを言う。

そんなまどかには、羽生くんと連絡を取り合ってることは絶対に黙ってようと思った。




さらに一週間が経ち、あれよあれよという間に日曜日の仙台公演の日が来てしまった。

一応お父さんだけには羽生くんにお守りを渡しに行くことを告げ、久しぶりのお出掛けにおどおどしつつも予定通りのバスに乗った。

ワンピースでも寒くないかな…。
会場の温度など、よく分からないなと思いながらバスの席に座る。

そして妖怪に出会わないよう、あまり周りを見ずに手元の携帯に視線を向けていると、このタイミングで羽生くんからメッセージがきた。

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鹿(プロフ) - みなみさん» 触れるとか設定は、適当なんですけどね^^まあ差別化ということで。次移行なんですけど、このままでは現実の羽生さんに追いつくので、どうしようかなーと模索中です。 (2019年7月5日 16時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - おっと、何やらゆづがいつもと違って、ますます展開が楽しみです!狐耳、触りたい〜!!本人には見えているだけで触れないなんて、不思議ですね。 (2019年7月4日 13時) (レス) id: 42f93678ff (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - みなみさん» 狐耳にはあまり深い意味はなかろうと思います。ただ、二人を繋ぐものが何もなくなってしまうと、お話を進めにくいので、伏線のようなものでしょうか。でも、耳ついてるのを妄想しながら色々見返すという妄想観賞ができます。←! (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - るりさん» ついつい連続で更新してしまいました。出し惜しみは絶対王者がお気に召さないので(笑)でもみなさん注目ポイントが違ってて面白いですね(*^^*)ちなみに狐さんはもう出てきません。あっさり消えました。 (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)
鹿(プロフ) - ゆなさん» 常に気になる所で終わっちゃうという(笑)後2話手前だともっと気になるかなーと思って、これでも足しておきました。たくさん更新するのは、自分が読者側だったら嬉しいからです(*^^*) (2019年7月1日 7時) (レス) id: ac41a7df10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鹿 | 作成日時:2019年6月21日 16時

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