泣き顔なんてはじめて ページ9
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日付が変わる1時間ほど前。彼女の家に着いて鍵を回す。合鍵は持っているものの、俺の家で会うことが多いからか、この鍵を使うのはだいぶ久しぶりだ。
玄関から見えるリビングは灯りがついているから、帰ってはきているようだ。その中に入れば、少しばかり散らかった部屋とソファで目を瞑って眠る彼女。
「……………クマ、ひど」
「………A。ここで寝たら風邪ひくよ」
目の下を撫でても、少し肩を揺すっても起きない。すぐそこにスマホはあるから、きっとアラームはセットしてあるんだろうな。ベットで寝ればいいのに、なんて彼女の膝裏と首元に手を入れて、持ち上げる。
「え、うっそ。軽」
『……………ん、んぅ、』
「Aさーん、ベット行きますよー」
『………………んん、………え、?』
「あれ、起こした?ごめん」
『………か、いと?』
「そう、界人。Aさあ、痩せすぎ、、え?」
運んでる途中に起きた彼女を、そのまま寝室に運びながら、先ほど思ったことを言おうとすれば、急に黙り込んで俺の胸に顔を埋めてる。その表情は泣いているように見えて、タイミングよく着いたベットに彼女を下ろせば、そのまま俺に背を向けてしまった。
何で泣いてるのか理由も分からないけれど、とりあえず俺もベットに腰掛けて、彼女の頭を撫でてやる。
「A」
『ん、』
「どっか調子悪い?」
『…………頭痛い』
「熱は?」
『……ない、たぶん、ちゃんと食べてないから』
「だめじゃん食べなきゃ、なんか持ってくる?」
『やだ、いて。』
ゆっくりこちらを向いて、頭を撫でていた俺の袖を掴んで引き止められた。やっときちんと目が合う彼女は涙を浮かべていて、思わず目の下を親指で撫でる。泣き顔なんて、はじめてみたよ俺。
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シカク(プロフ) - まるさん» ほんとですね……(^^; わざわざご連絡いただいて、ありがとうございます。私が書いたものではないので、機会があれば聞いてみますね。いつも読んでいただき、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします。 (2021年12月7日 12時) (レス) id: c30e6dd602 (このIDを非表示/違反報告)
まる - お返事ありがとうございます。あまいハチミツという作品がお相手を良平さんに変えただけのようなかなり似た作品がありましたので気になってお聞きしました。シカク様の作品はどれも好きですので楽しみにしています^_^ (2021年12月7日 6時) (レス) id: 0cc1bb8b96 (このIDを非表示/違反報告)
シカク(プロフ) - まるさん» こんにちは。私が書いているものは、もしかしたら少し内容が似ているかもしれませんが、作品ページ以外にあるものは書いていませんよ(*・ω・*) (2021年12月7日 0時) (レス) id: c30e6dd602 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 他のお名前でミルクとスフレとに似た物は書かれていますか? (2021年12月6日 22時) (レス) id: 0cc1bb8b96 (このIDを非表示/違反報告)
シカク(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» コメントありがとうございます!小説少ないですよね、自己供給してしまいました(笑)呼んでいただけてうれしいです! (2021年8月2日 23時) (レス) id: 8d6bdf9f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シカク | 作成日時:2021年8月2日 18時