検索窓
今日:66 hit、昨日:91 hit、合計:238,110 hit

鉢合わせ ページ43

.



今日もいつものように、駅からの道を歩く。今日は界人が家に来ることになっていて、ちょうど同じくらいに着くかも、なんて言っていたから、帰ったら界人がいるかもな。

そんなことを考えていれば、後ろからクラクションが軽く鳴って、振り向く。振り向いた先には、車の窓から界人が見えた。



『わ、びっくりした!お疲れ様』

「おつかれ。もうすぐそこだけど、乗ってく?」

『じゃあ、そうしようか、な、、、』



助手席のドアを開けようとした瞬間、急に腕を掴まれて、その先を見れば、いつも見ていた男性だった。じっとこちらを見ていて、合った目が離せない、どうしよう。



「ごめんなさい、ファンの方ですか?離してもらえますか?」



そんな声が後ろから聞こえて、軽く後ろを見れば、運転席から降りた界人が、立っている。……たぶん怒ってる。



「やめろ!俺のAちゃんだ!お前こそ離れろ!」

「いや、彼女も嫌がってるので」

「お、おれは、ずっとAちゃんを見てきたんだ、お前よりも知っている!」

「……ずっと?」

「家に帰れているかも、俺が見守ってあげてたんだ!なのに、お前はその邪魔をする!」



界人がこちらを見るような視線を感じる。ああ、やっぱりあの不安は、嫌なものだった。今まで宥めるようにしていた界人の声が一気に低くなる。



「………A、この人知ってる人?」

『し、らない、』

「お兄さん、それストーカーって言うんですよ、いい加減にしないと警察呼びますよ」

「っ、違う!俺は!」

『……っ、ごめんなさい!これ、これ以上、私に関わらないでください、』

「……なんで、なんでAちゃん、、」



界人は私の手を取って、車のドアを開ける。促されるように乗った私は、外で界人が何を話したか、聞こえなかった。



「次、彼女の前に現れたら、容赦なく警察に突き出しますから」







.

言いたくなった言葉→←違和感



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (235 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
809人がお気に入り
設定タグ:声優 , 男性声優 , 石川界人
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シカク(プロフ) - まるさん» ほんとですね……(^^; わざわざご連絡いただいて、ありがとうございます。私が書いたものではないので、機会があれば聞いてみますね。いつも読んでいただき、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします。 (2021年12月7日 12時) (レス) id: c30e6dd602 (このIDを非表示/違反報告)
まる - お返事ありがとうございます。あまいハチミツという作品がお相手を良平さんに変えただけのようなかなり似た作品がありましたので気になってお聞きしました。シカク様の作品はどれも好きですので楽しみにしています^_^ (2021年12月7日 6時) (レス) id: 0cc1bb8b96 (このIDを非表示/違反報告)
シカク(プロフ) - まるさん» こんにちは。私が書いているものは、もしかしたら少し内容が似ているかもしれませんが、作品ページ以外にあるものは書いていませんよ(*・ω・*) (2021年12月7日 0時) (レス) id: c30e6dd602 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 他のお名前でミルクとスフレとに似た物は書かれていますか? (2021年12月6日 22時) (レス) id: 0cc1bb8b96 (このIDを非表示/違反報告)
シカク(プロフ) - 如月ヨシノ。さん» コメントありがとうございます!小説少ないですよね、自己供給してしまいました(笑)呼んでいただけてうれしいです! (2021年8月2日 23時) (レス) id: 8d6bdf9f88 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シカク | 作成日時:2021年8月2日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。