ミルクとスフレと【石川界人】

きみでおわる ページ32

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界人の誕生日、都合よく休み、なんてこともなく普通に1日仕事が入っていて、どこか今度時間があったときにお祝いさせてね、なんて話を彼にもしていて。

界人も全然いいよ、むしろありがと、なんて言葉を言ってくれていたんだけれど、誕生日前日、急にやっぱり当日にお祝いしたいな、なんて思って、

当日の朝、仕事前の時間に彼の家を訪れて、朝食を作って、夜の約束をして、仕事場に向かった私は1日きっと楽しみで仕方ないって顔をしていたんだと思う。

見知ったスタッフさんからは、何かいいことあった？なんて聞かれるほど。

1日の仕事が終わった帰り道、彼の配信を聴きながら、彼の家に向かって、ゆっくりと扉を開ければ、微かに話し声が聞こえてくる。

そんな声を聞きつつ、リビングのソファに腰掛けて、界人の声を聞きながら仕事の資料を見返したりしていれば、配信は終了したようで。



「わ、A。おつかれ」

『界人も。お疲れ様。』

「んーーっ、やっぱこうお祝いされると嬉しいもんだね」

『今日現場でもお祝いされたんじゃない？』

「そうそう、ケーキとかも用意してもらって」

『ふふ、よかったね』

「……っしょ、Aは？何してくれんの」



私の隣に座ったかと思えば、笑いながらそんなことを聞かれるから、こっちまで笑ってしまう。



『朝は何が何だか分からないって顔してたのに』

「朝は頭が働いてなかったのー、今ばっちりだから」

『ハードル上がってるなあ』

「そりゃ、Aトリだからね」

『もっと上がった(笑)』

「朝の時点で、自分であげてるみたいなところあるけどね？」

『あははっ、確かに。』



そんな会話をしながら、私はラッピングされた袋を出して、彼に渡して。



「……開けていい？」

『うん。』

「わ、服？」

『そう。気にいってくれると、いいけど、』

「かわいい、これ。めっちゃタイプ」

『あ、ほんとに？よかった』

「さすがA」

『やったー(笑)安心した』

「ありがとね、ほんと」

『どういたしまして、界人これからもよろしくね』

「こちらこそ」






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お誕生日滑り込み…！
ご本人は彼女がいたら配信してない！とおっしゃっていましたが(笑)

ちなみにリクエスト絶賛受付中ですので、何かありましたらコメント欄まで！

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