ミルクとスフレと【石川界人】

仲良しさんとごはん ページ4

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「あ、Aー！」

『真礼ちゃんっ、』



事務所の先輩で仲良しの内田真礼ちゃん。後輩という分際ながら、ちゃん付けで呼ばせてもらっているし、話す時もタメ口混じり。でも私はこの業界で1番仲良しな声優だと思っている。

お互い忙しくてなかなか会えてなかったけれど、今日は久しぶりに2人でごはんに来ましたっ。



「いやー、久しぶりだよね。A」

『ほんとに！めちゃくちゃ久しぶりだし、めちゃくちゃ会いたかったです』

「だってA忙しそうだからさあ」

『いやいや、真礼ちゃんこそ！』

「誘いづらくて(笑)」

『なんで！誘ってください！』

「界人くんとは？会ってる？」

『っあー、まあ、ちょくちょくは』

「どれくらいー？」

『仕事で会ったりはしますけどー、この前2人で会ったのは、2週間？ぶりとか』

「ひぇー、まあお互い売れっ子だしなあ」



適当に頼んだものを取りながら、真礼ちゃんはお酒が入ったグラスに口付けていて。そんな真礼ちゃんを見つめていれば、急にこちらに手を伸ばして頬を摘まれる。



『わっ、？』

「まあでもAが幸せそうでよかった」

『ええー？』

「ちゃんと界人くんのこと頼るんだよ」

『ん？』

「無理しすぎるの。悪い癖でしょ」

『真礼ちゃんは心配しすぎだよ』

「ほんとに。いつか体壊れるよ？」

『もう、若くないんだし？』

「そうやって。他人事みたいに。」

『ありがとう。おねーちゃん』

「もうー！」



いつも私の心配をしてくれて優しくしてくれる、真礼ちゃんはお姉ちゃんみたいな、甘えられる人。




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