ミルクとスフレと【石川界人】

翌朝ベットの上で ページ25

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目を開けば突然の頭痛に目を顰める。あれ、自分の家じゃない、と思って見渡せば、隣に目を瞑った界人。………ここ、界人の家だ。あれ、昨日何してたんだっけ



「……ん、…起きた？」

『うん、界人、昨日ごめんね？』

「………記憶あるの？」

『………ないけど』



そういえば、眠そうな目を擦って、ふっ、なんて軽く笑っている。あー、絶対迷惑かけたし、迎えに来てもらったんだ。



「体調は？」

『………頭痛い』

「まあー、あんだけ酔ってればね、」

『そんなやばかった？私』

「え、うん。外で抱きついてきたもん」

『え』

「俺に抱きついたまま寝そうになるし」

『…………ごめんなさい』



こちらを向いていた界人が、ゆっくりと体制を少し変えて、私をまっすぐ見つめる。何を言われるのかと構えていれば、顔にかかった髪を耳にかけられて。



「お酒を飲むな、とは言わないよ」

『はい、』

「俺もハメ外しちゃうこともあるし」

『うん』

「あんま強く言えないけど」

「たとえば、朝起きて俺の家じゃなくて、知らない人の家だったらどうするの」

『…………えっ、と』

「心配するでしょ」

『………はい、』

「だから次から連絡してね、迎え行くし」

『ごめん、なさい』

「ん、はい、この話終わり。起きよ」

『ん、』



そう言って先に起き上がった界人に腕を伸ばされて。一緒に起き上がって過ごす朝の時間。






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