赤×桃 ページ47
いつから?
俺はいつからこうなったん?
よく考えてみれば、二人が別れたとき、少しほっとしてたのかもしれない。
青「とことん最低やな…」
どんな顔して二人に会ったらいいのか分からへん。
気づいたらもう4時になっていた。
することもないし、スマホを開いたら、神ちゃんからLINEがきていた。
[流星大丈夫?]
ほんま神ちゃん優しすぎんねん。
こんな最低な俺に優しくする必要なんかないのに。
返信しようとしたとき、家のインターホンがなった。
神ちゃんやろな。
ドアを開けるとやっぱり神ちゃんだった。
緑「ごめん。心配で」
青「ええよ」
緑「体調…大丈夫?」
心配そうな顔で聞いてくるから、嘘をついてるのが申し訳なく感じてきた。
青「ごめん。」
緑「え?なにが?」
青「嘘…ついた」
緑「どういうこと?」
青「体調悪いとか、腹痛くて帰ったとか、用事あるからって抜け出したのとか、全部嘘やで」
緑「な、んで?」
青「俺さ、最低なんよ。」
緑「流星は最低なんかやないで」
青「いや、ほんまに最低なんやって。」
緑「そんなことない」
青「俺は…神ちゃんが思うより優しい人間やない」
緑「意味わからんって」
青「…好きやねん…望が…」
緑「……え…?」
青「ほんま最低やろ?なんで今気づいたんやろ。」
緑「流…星?」
青「大丈夫やで。こんな気持ちすぐ忘れるから」
緑「流星…!」
青「神ちゃんには言おうと思っただけやから」
俺はもうなにも考えたくなくて、部屋へ戻ろうとした。
127人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:・み・ | 作成日時:2019年5月22日 12時