何万回だって「君が好き」 (ページ38)

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赤×桃ページ38

男「これで全部だと思う」

桃「おう。さんきゅ」

男「あ、あのさ、大毅の顔…最後に見たい」

桃「やってさ。しげ、大丈夫？」

俺は後ろにいるしげに話しかけた。

すると、ゆっくり、俺の隣に並んだ。

もちろん手は握ったまま。

男「…大毅、元気でな」

赤「うん」

男「小瀧くん…だっけ？色々ありがとな」

桃「別に。言うとくけどしげのことこんなにして、俺はお前を一生許さんからな」

男「…分かってる。謝って済むことじゃないけど謝ることしかできなくてごめん。今までたくさん大毅を傷つけて、怖い思いさせてごめん」

本当に反省してるっぽいわ。

その男は、しげに向かって、深く頭を下げた。

男「…小瀧くんと大毅、お似合いだわ」

そういってその男は笑った。

黙ってりゃモテるだろうに。

男「小瀧くん、大毅をよろしくな」

桃「当たり前。とことん幸せにしてやるから。お前もちゃんと幸せ見つけろよ」

男「ありがとう」

桃「じゃ行くで」

俺はしげの手を引いて、その男と分かれた。