赤×桃 ページ16
次の日
桃「あー行きたくねぇー」
けどこのままじゃ俺も納得できひんし。
俺は重い体を起こし、学校へ向かった。
青「望…」
桃「おはよ」
緑「のんちゃん」
青「ごめん…話した…」
桃「別にええよ。」
いつかは学校中に知れわたってるんやろうな。
教室に入ると、もうしげがいた。
いつもと変わらない様子だった。
1回。1回は話しかけよう。
俺はそう決めて、席についた。
でも話しかけれないまま時間は過ぎ、昼休みがきた。
いつもなら4人で食べるご飯。
しげは帰る準備をしていた。
緑「しげ帰るん?」
赤「んー?せやでー。なんかはよ帰ってこいってさー」
準備しながら答えるしげ。
俺は神ちゃんに続いてしげに話しかけることにした。
桃「なぁ」
俺が話しかけると少し手が止まった。
でもすぐにまた動いて、俺がいないかのように準備し続けている。
桃「話したいことあるんやけど」
赤「俺はない」
下を向いてるから表情が分からない。
桃「俺はあるから。」
しげは俺のことを無視して、教室を出ようとしたから止めた。
このままやと絶対後悔するから。
桃「なぁ待てって!」
赤「邪魔なんやけど」
桃「俺はまだしげのこと好きやから」
俺がそういうと、顔をあげた。
今日初めて、しげの顔を見た。
赤「昨日言うたやん。迷惑やって。なんで分からんの」
桃「お前さ、そんなん言うてなんであんな辛い顔してたん。俺が見逃すわけないやろ」
赤「…そういうのほんまめんどくさいで?俺に関わらんといて」
そういってしげは行ってしまった。
でも気づいたで。あいつ目少し腫れてた。
なんでなん?
まだ俺のこと好きなんかな。
やから泣いてたんかな?
ほんまは俺と別れたくないんやないか。
俺はバカやから都合のいい解釈で自惚れてしまう。
完全に振られてんのに。
桃「ごめん、帰るわ」
その日、しげが出て少したってから、俺も帰った
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作者名:・み・ | 作成日時:2019年5月22日 12時