赤×桃 ページ14
桃「…どういうことやねん」
赤「やから別れよって言ってるんやけど。」
桃「そんなんお前が一方的に言ってるだけやろ。俺納得してへんし」
赤「納得とかやないから。俺が別れたいねん。もうはよ別れて」
桃「な…んやねんそれ…」
意味分からん。なんでそんなことが簡単に言えるん。
桃「…ふざけんな。
どんだけお前のために尽くしてきたと思ってんねん!
嘘やったんならなんであのとき断らんかったんや!
…ほんまに意味わからん。お前…頭いかれてんで」
赤「…言いたいことそれだけ?じゃあ俺帰るから」
桃「待ってや」
赤「まだなんかあるん」
桃「せめて顔見て言えよ」
しげは相変わらず前を見たままでどんな表情をしてるのか分からない。
桃「なにお前。顔見て言うこともできひんの?それでも男かよ」
しげはずっと黙っている。
桃「おいなんか答えろや。ずっと黙ってさ、都合のいいときだけ言いたいこと言うて、うざいねんそういうとこ。」
イライラしてきて、思ってもない言葉が溢れてくる。
桃「別に俺のこと嫌いならそれでええけどさ、人として最低やで」
ほんまは良くない。しげには俺だけを見ててほしい。
桃「そんなやつだと思わんかったわ。見損なった。」
赤「…その方が都合がいいわ。今日からはもう友達としても見いひんから」
しげはそういって、去っていった。
少し声が震えてたこと、俺が気づかないはずはなかった。
でもなんで?
なんでしげが動揺してんねん。
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作者名:・み・ | 作成日時:2019年5月22日 12時