ニート更生委員、重岡大毅《赤》 (ページ6)

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ニートが5匹ページ6

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目の前にはカレーと小さく盛り合わせてあるサラダ。
カレーに入っている具材は各々大きさが異なっている。

こういうところで人の性格とか出てまうんやろうな。

そう思い、一口サイズの人参をぱくっと食べる。

「Aちゃんってさあ、外とかには出てたん？」

「逆に出とったと思う？」

「……申し訳ないけど出てたようには見えへん」

「んなら聞かんでもええやん」

シゲから目線をはずしてサラダに手をつける。
しゃきしゃきとレタスを咀嚼する音が響く。

「じゃあ、明日から俺の仕事場まで迎え来てや」

「は？何でなん」

「少しは外出た方がええやんか。
　俺、基本18時には仕事終わって出てくるしさ。

　職場もここから結構近いねんで？歩いて30分くらい。
　ほーら楽勝」

断りたいけど断れない。
更生委員での決まりごとが頭をよぎる。

そもそも、日頃から絶対に外に出ない私にとって、
急な外出などは少し緊張してしまう。何故かはわからんけど。

「じゃあ、明日からお迎えよろしくな？」

「……むっちゃ嫌やけど、頑張ったる」

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