In 楽屋(愛してるゲーム) ページ5
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(side PINK)
小「おーひーめーさん」
「…なに」
小「そんな顔せんとってよ、ええことやって」
「望がそうやって言う時は大概怪しい」
小「愛してるゲームしよ♡」
またいらんこと言い出した、とジト目で俺を見る天使に爽やかな笑みを返せば、つられて笑ってくれるからこれは多分乗ってくれる合図。
「なにしに」
小「たまにAからの愛が欲しい時があんねん」
「なんやそれ」
小「愛してるって言って♡」
「きんも」
小「き と もの間に"ん"入れんといてww」
ほんの少しだけ居住まいを正したAは開いていた台本を閉じて、ゆっくりと肩を回す。
いやこんな空き時間の暇つぶしに付き合ってもろて乗り気なんはありがたいことやけど、愛してるゲームに肩関係あれへんから。
「絶対負けへん」
小「言うてもろたらもうどんな罰ゲームあってもええわ」
「言質とったで」
小「あかんあかん嘘嘘！w」
「言うん1回だけな」
言うて言うて、と真正面でAの顔を凝視する俺の背後には多分ぶんぶんに振れた尻尾が見えてるんやろなって。
こうやって姫からのファンサをもらうゲームは俺らの仲間内で不定期に開催されてて、何かを察知した他のメンバーが俺の後ろに列を作った。
自分らどんな暇やねん、Aみたいに台本覚えるとかなんとかせえよ。始めたんは俺やけど！
桐「何？並んでたらAから愛を貰えるゲーム？」
中「どんなゲームやねんそれ、俺も並んどこ」
神「俺も愛してるほしいー」
藤「俺最後尾いこ」
濱「あかん俺が1番後ろ！」
やんやと賑やかな男たちがピシッと綺麗に列を作って、俺を先頭にして順番に姫からの「愛してる」の弾丸に撃ち落とされていく。
こんな楽屋の空き時間に急に始めたゲームやけど、Aはめちゃくちゃ真剣に愛してるって言うてくれるからもう定期的に欲しなるんよな。
なかなかないやん、面と向かって目を見て愛してるって言われること。
はあ今日も可愛い、なんて言いながら胸押さえたら「きんも」と変わらずの毒舌が聞こえたけどその笑顔だけで充分やで俺は。
「…あれ、しげも並んでんの」
重「ええやろ」
濱「ちゃっかり最後尾とられてるやん！なに！」
中「普段イチャイチャせえへんのにどうしたん」
重「どうって、別に、並ぶぐらいええやろ」
しげの姿が見えんくて、ひょこっと最後尾を覗いたAが驚いた声を出した。
ちゃっかり並んどるで、自分の彼氏。
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亜由 - 楽しく読まさせて頂いてます。イブとクリスマスのお話が読みたいです。イブはシゲとクリスマスはメンバーと一緒のお話。 (2022年12月23日 16時) (
レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 亜由さん» 亜由さん、コメントありがとうございます。読んで頂けて嬉しいです、丁度本日書いていたので書き上げる活力になりました。ありがとうございます、それとお待たせしたようですみません。またお時間のある際に覗きに来て頂けると喜びます。楽しんで頂けますと幸いです。 (2022年12月20日 21時) (レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません。小説読みました。白と赤の日常のお話が読みたいです。 (2022年12月20日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2022年11月17日 18時
