白と黄の日常 ページ29
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(side YELLOW)
『お〜〜〜じゅりん』
中『おはようさん、変な呼び方すな』
『おはよ、もうすぐ着く』
中『はいはい』
ぷつ、と切った電話の相手は可愛くて仕方のないうちの大切なお姫さん。
今日は珍しく2人ともオフで、この2人のオフが重なるとなれば行く場所はひとつ。
ゲートから少し離れたところで、人目につかないように壁にもたれて彼女を待っていれば、ふと影が差して。
視線を遣る前に可愛らしい笑い声が耳に届いた。
「見て、おそろいねんけど」
中「ん？」
「淳太くんに買ってもらった服〜かわいいやろ」
中「…かわいいけど、いや、まじでお揃いやん」
ぱ、と顔を上げれば俺の正面に立ってトップスの裾を広げながらアピールする姫。
と、全く同じトップスを着てる俺。
いや、ブランド物の服をお揃いであげる俺も俺やけど、なんの打ち合わせもなくペアルックって、さすがに仲良すぎるんちゃう。双子コーデやな。
「Dの申し子が2人揃ってペアルックでオフにお出かけ！事件やな！」
中「まさかペアルックになるとは、」
「でも淳太くん似合ってるよ」
中「Aも似合ってる、可愛いよ」
「んふふ」
変装を兼ねたマスクの下でニコニコ微笑んでるのがわかって、俺まで表情が緩む。
デートみたいやなって俺の手を引いてゲート前まで歩を進める姫に、アホ、しげに怒られるわ、なんて笑って。
ちゃっかりお揃いのカチューシャまで付けて、仲良くゲートをくぐればもうそこは華やかで楽しい夢の国。
「どうする？どれから乗る？なあなあ、」
中「ちょっと待てって、順番があるやろ」
「久しぶりやから！全部乗るで！！」
中「一日じゃ足りんわw」
「パス取りに行こ！！！」
中「声がでかいww」
「淳太くんポップコーンたべたーい！」
中「わーかったから！」
コイツらほんま、テンション上がったらよお似とる。
キャラクターに出会う度にペアルックを褒められ、はしゃぐAが迷子になりそうなのを止め、裾が引っ張られたかと思えばポップコーンやらアイスやら。
忙しないけど可愛いから許したろ、とりあえずペアルックがホンマに事件にならへんようにブログにでも上げとくかな。
ついでにとグループメールにもはしゃぐAの写真を送れば、次々に羨ましがる内容の返信が届くけど。
「じゅんたくーーーん早く！」
中「分かった分かった、こけなや」
ええねん、今日は俺だけのお姫さんやから。
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春(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。更新も楽しみにしています、がんばってください＼(*⌒0⌒)♪ (7時間前) (
レス) @page18 id: 30496740e3 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 楽しく読まさせて頂いてます。イブとクリスマスのお話が読みたいです。イブはシゲとクリスマスはメンバーと一緒のお話。 (2022年12月23日 16時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 亜由さん» 亜由さん、コメントありがとうございます。読んで頂けて嬉しいです、丁度本日書いていたので書き上げる活力になりました。ありがとうございます、それとお待たせしたようですみません。またお時間のある際に覗きに来て頂けると喜びます。楽しんで頂けますと幸いです。 (2022年12月20日 21時) (レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません。小説読みました。白と赤の日常のお話が読みたいです。 (2022年12月20日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜胆 | 作成日時：2022年11月17日 18時
